2019年6月中旬
生ゴミを自然発酵させて堆肥にするコンポスト容器の蓋で捕食中のアリグモ♀(Myrmarachne japonica)を発見。
生ゴミに集まるハエ類を待ち伏せして狩る捕食戦略なのでしょう。
獲物は黒い微小な昆虫で触角が短く、おそらくケバエ科の一種だと思います。
アリグモ♀は獲物を噛み締めて吸汁しながら歩き回ります。
アリグモがアリにそっくりなのは、油断させておいてアリを狩るための攻撃的擬態ではないかと考えられていた時代もあったそうです。
しかし現在は否定されていて、むしろ捕食者対策のベーツ型擬態と考えられています。
実際に今回の観察でも、徘徊中のアリ(種名不詳)のワーカー♀が近寄ってくると、アリグモ♀は慌てて向きを変えて逃げ回っています。
第1歩脚を振り上げアリの触角のように動かしているのは、威嚇のつもりなのでしょうか。
しかし視力の弱いアリに対しては、ほとんど効果がありません。
アリグモ♀は右往左往して、終いにはコンポスト容器の蓋の取っ手の陰に逃げ込みました。
物陰に隠れたアリグモ♀が表に出て来るように指を使って追いやってから、撮影を続けます。
あちこち逃げ惑っても、アリグモ♀はしっかり噛み付いた獲物を手放しません。
肉団子のように丸めながら吸汁しています。(体外消化)
(映像に登場するアリの種類を見分けられる方がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。)
アリグモ♀(蜘蛛)顔@コンポスト容器+ケバエsp捕食 |
アリグモ♀(蜘蛛)@コンポスト容器+ケバエsp捕食 |
アリグモ♀(蜘蛛)@コンポスト容器+ケバエsp捕食 |
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