2015年9月下旬・午前10:08
アカオニグモ♀の定点観察#18
これまで定点観察してきたアカオニグモ♀a(Araneus pinguis)の営巣地から約20m離れた位置に、別個体の♀bが店開きしているのを見つけました。
同じく用水路沿いの草むらに垂直円網を張っています。
枠糸の左端はクルミ幼木の葉先に固定し、逆の右端はアメリカセンダングサの葉先(花や茎かも?)に固定しています。
クルミの葉裏は隠れ家になっています。
この朝は円網の甑で下向きに占座していました。
これまで見てきたアカオニグモ♀aは常に隠れ家に潜んでいたので、甑に居るのは珍しい!と思いました。
ところが動画に撮り始めたらなぜか隠れ家へ逃げこんでしまいました。
見られている気配を感じて警戒したのかな?
写真を撮っていると、飛来したトンボが網にかかりそうになったものの暴れて脱出しました。(動画に撮れず残念無念…。)
このアカオニグモ♀2匹を一緒に定点観察することにしました。
色々な行動の個体差が調べられそうです。
目視で体長を比べると♀a>♀b。
栄養状態を反映しているのでしょうけど、これは成体と亜成体の違いなのかな?
外雌器の状態を接写したり体長を採寸したいのはやまやまですが、腹面を向けてくれません。
ならば一時捕獲すれば良いのですけど、私の目的は野外でクモの自然な行動を動画に記録することが最優先なので、網に戻してもストレスで逃去したりすることが怖くて踏み切れません。
動画撮影と自由研究の両立は難しく、いつも葛藤があります。(どちらも中途半端になりがち…。)
同じ日の夜に再訪すると…
つづく→#19:夜に垂直円網の下部を取り壊すアカオニグモ♀b【蜘蛛:暗視映像】
隠れ家@クルミ葉裏 |
全景 |
垂直円網(ピンぼけ失敗) |
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