2015年6月中旬
▼前回の記事外役から帰巣するムネアカオオアリ(Camponotus obscuripes)のワーカー♀が持ち帰る獲物をよく見ると、マイマイガ(Lymantria dispar japonica)幼虫が脱皮した頭部の抜け殻でした。
マイマイガ(蛾)幼虫の毛の防護効果:ムネアカオオアリ♀を撃退
やや大型のワーカーですけど、その頭部よりやや大きな獲物でした。
拾ってきた脱皮殻に果たしてそれほどの栄養価があるのでしょうか?
もしかすると抜け殻ではなく、死骸の頭部(生首)なのかもしれませんが、アリから取り上げてよく調べないと分かりません。
しかし生きたマイマイガ幼虫(=ブランコケムシ)は毛虫の長い毛を利用してムネアカオオアリを撃退できることを目の当たりにしたばかりなので、天敵としてアリがマイマイガ幼虫を狩って頭部を解体するのは無理そうです。
同じ巣のワーカーとすれ違う際は出会い頭に触角で挨拶しています。
この辺りでマイマイガ幼虫がやたらと大量発生しており、アリの進路を別個体のマイマイガ幼虫が横切り、板壁を登って行きました。(アリの獲物と頭部を比べて下さい)
巣口に辿り着く手前の地点で、アリは立ち止まってしまいました。
疲れて休息が必要なのでしょうか。
あまりにも休憩が長いので、編集でカットしました。
後続のワーカーの触角が触れてようやく目が醒めたようです。
それでも未だ運搬を再開しません。
獲物を下に置けば疲れた大顎も休めるはずですけど、板壁にしがみついているため、大顎を離せば獲物を落としてしまうでしょう。
よく見ると実は、コンクリート土台の小さなでっぱりに獲物を乗せて支えてるようです。
痺れを切らした私がレンズを近づけたらようやく運搬を再開してくれました。
ところが巣口のすぐ手前でまた一休み。
迎えに来た訳ではないでしょうが出巣してきた別個体の2匹と擦れ違いざまに獲物を奪われそうになり、慌てて運搬を再開しました。
ようやく無事に獲物を巣に持ち帰りました。
巣口で門衛2匹が出迎えました。
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