2015/07/17
桑の葉裏にヒメツノカメムシ幼虫集団
2015年6月中旬
道端に植えられたクワの灌木から黒く熟した実を摘んで食べようとしたら、葉裏に集合したカメムシの幼虫を見つけました。
齢数がまちまちの幼虫集団でした。
脱皮直後の幼虫は複眼が真っ赤。
集団のままで葉裏の葉脈から吸汁しているのですかね?
それにしては、葉が萎れている様子はありません。
葉をめくって撮影を始めるとカメムシたちはもぞもぞと動き始めました。
それでも、日光を浴びたぐらいでは分散しませんでした。
指で葉表を叩いてみても、意外にも逃げ出しません。
コロニーの端に居た個体に直接触れたら、ようやく逃げ始めました。
「蜘蛛の子を散らすように」逃げ惑うと予想したのですけど、意外にものんびりしていました。
カメムシに触れた指の匂いを嗅いでも、特に悪臭はしませんでした。
さて気になる幼虫の和名ですが、エサキモンキツノカメムシ(Sastragala esakii)とヒメツノカメムシ(Elasmucha putoni)辺りで悩みました。
素人目にはとにかく集団内の色彩変異(齢数の違いによるバリエーション)に気を取られてしまい、何が種の特徴なのか分かりません。
異種のカメムシが混群を形成する可能性は?※
実はこの日、出歩いた中であちこちの桑の葉裏で同様のカメムシ集団を見かけました。
写真を撮るのが億劫でスルーしていたのが残念。
ブックマークしていた「カメムシBBS」になぜかアクセスできなくなっていたので、いつもお世話になっている「不明幼虫の問い合わせのための画像掲示板」に問い合わせてみました。
すると早速akaitoriさんより、ヒメツノカメムシ幼虫に似てるとご教示頂きました。
ご紹介いただいたリンク先の飼育記録(およびフィールド観察)が秀逸で参考になりました。
桑の赤い実を好んで吸汁するそうです。
私も採集して飼育しようか迷ったのですが、他の飼育ネタで手一杯でした。
※【追記】
「カメムシ&混群」で検索してみると、唯一ヒットしたのが石垣島での興味深い採集記録でした。
ナナホシキンカメムシとハラアカキンカメムシが混群を形成する例が書いてました。(それほど単純な話ではありません)
Labels:
セミ・カメムシ・サシガメ(半翅目)
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿