2012年8月上旬
山中の休憩所に年季の入った木製ベンチが設置されています。
背もたれ部分の材の下面は特に様々な虫が掘坑して穴だらけになっています。
その穴に今季は借坑性のエントツドロバチが営巣しています。
穴の奥に巣作りしているようで、外からは泥巣を見ることが出来ません。
そこへ長い産卵管をもつ寄生蜂が登場。
野外で生きたキアシオナガトガリヒメバチ♀(Acroricnus ambulator ambulator)を見たのはこれが初めてでした。
寄主エントツドロバチの巣に興味があるようで、材の外から内部を触角で探っています。
残念ながら巣口から侵入したり産卵には至りませんでした。
この休憩所の軒下にもエントツドロバチが集団営巣しているのですが、これにはなぜかキアシオナガトガリヒメバチ♀はあまり興味を示しませんでした。
煙突のある初期巣だからかな?
スズバチの巣とエントツドロバチの巣からキアシオナガトガリヒメバチを飼育したことがあるのですが、羽化直後は裂けて見えた腹部側面は今回の個体では閉じています。
関連記事はこちら→「(エントツ)ドロバチの巣から羽化した寄生蜂:キアシオナガトガリヒメバチ♀」、「キアシオナガトガリヒメバチ♀羽化直後の蛹便排泄」
2枚目の写真には寄生蝿(ドロバチヤドリニクバエ?)も写っていますね。
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