2024年6月下旬〜7月上旬
モリアオガエル(Rhacophorus arboreus)の繁殖池で、岸辺に自生する灌木に白い泡巣産み付けられる様子を長期間観察しています。
タイムラプス専用カメラを使い、午前5:30〜午後18:00のタイマー設定で1分間隔のインターバル撮影を行いました。
丸1週間分(7日間)の記録です(6/28〜7/5)。
梅雨の雨で池の水量がだいぶ増えました。
トレイルカメラと同じく、タイムラプス撮影は、初めに画角をどう決めるかが全てです。
ハルニレの灌木に産み付けられた新鮮な白い泡巣が画面の右手前に写るように画角を決めました。
(画角をもっと右に向けるべきだしたね。)
画面の中央には対岸のマユミ灌木の枝葉に古い泡巣が写っているのですが、少し遠いです。
撮れたタイムラプス動画を見ると、モリアオガエルの繁殖期はもう終わったのか、この期間に新たに泡巣は追加されませんでした。
(カメラの画角内に作られなかっただけで、現場検証すると泡巣は別な場所に増えていました。)
曇ったり雨が降ったりする度に、ハルニレの枝葉が池の水面に向かってしなりながら垂れ下がります。
晴れると枝に張りが戻ります。
日照が少なくて植物の光合成が低下すると、細胞の膨圧が低下して垂れ下がるのでしょうか。
それにしては変形運動(萎凋?)の度合いが大き過ぎる気がします。
細い葉柄が膨圧の低下で垂れ下がるのは理解できるのですが、剛性があるはずの木質の枝まで垂れ下がるのが不思議でした。
よくよく考えてみると、枝が垂れ下がる理由はもっと単純ですね。
雨が降るとハルニレの葉やスポンジ状のモリアオガエル泡巣が濡れてたっぷり吸水し、重くなった結果、枝が大きくしなるのでしょう。
晴れると濡れた泡巣が乾燥して軽くなり、枝の弾性で元に戻ります。
7/3〜4に大雨が降っている間に、ハルニレの枝が大きく垂れ下がり、モリアオガエルの泡巣が見えなくなりました。
雨が上がってハルニレの枝葉が起き上がると、産み付けられていたモリアオガエルの泡巣は、ほとんど溶け落ちていました。
このときにモリアオガエルの幼生(オタマジャクシ)は水中に脱出したようです。
モリアオガエルの泡巣が雨で溶け落ちる一部始終をタイムラプス動画で記録したかったのですが、枝が大きくしなることも予想して画角を決める必要があり、難しいです。
対岸のマユミ灌木に産み付けられた古い泡巣も、この期間に溶けたようです。
干上がりかけた池の対岸を左から右へ歩いて移動した鳥はキジバトかな?(@5:55〜)
※ 雨がよく降る野外でタイムラプス専用カメラを設置する際には、透明プラスチックの防水ケースに収納しています。
レンズの部分には眼鏡の曇り止めをスプレーしたら、雨の水滴をよく弾き、すぐに乾くようになりました。
(レンズの表面に直接スプレーしたのではなく、防水ケースの表面にスプレーしました。)
さらに、カメラの天井部に雨よけの庇 を取り付けたら、梅雨の大雨でもレンズはあまり濡れませんでした。
下敷きのような薄いプラスチックをハサミで適当に切って、庇を自作しました。
余談ですが、画面左奥のスギ林床や対岸の水際で蔓植物の先端の成長点がぐるぐると時計回り(上から見下ろしたときの回転の向き)で回旋運動していました。
タイムラプス動画を4倍速で再生するとよく分かるのですが、YouTubeでは2倍速までしか早回しできません。
現場に自生する蔓植物として、クズ、ツルウメモドキ、サルトリイバラ、フジ、ツルマサキなどが候補として考えられます。
しかし、回旋運動が時計回りというだけでは蔓植物の種類を全く絞り込めません。
成長する蔓植物の運動も面白そうなテーマなので、いずれ改めてじっくり微速度撮影してみるつもりです。
※ いつものように、Perplexity AIと相談しながら記事を書きました。
つづく→
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