2022年9月下旬
里山の雑木林の斜面で泥汚れのついたカラマツを監視カメラで見張っていると、ときどきザトウムシの一種が写ります。
ザトウムシは変温動物ですから、本来はトレイルカメラが反応しないはずです。
おそらく、野ネズミなどの恒温動物が横切ったついでに記録されたのでしょう。
フィールドのあちこちにトレイルカメラを設置してみて気づくのは、ザトウムシはどこにでも出没するということです。
シーン0:9/19・午後14:18
明るい昼間に撮った現場の状況です。(参考映像)
強く湾曲した根元の幹に泥汚れが付いています。(イノシシの仕業?)
シーン1:9/22・午後21:26・小雨? (@0:04〜)
画面の赤丸に注目してください。
カラマツの木を回り込むように、雑木林の斜面をザトウムシが降りてきました。
極細の長い歩脚でヒョコヒョコと歩行します。
シーン2:9/24・午後19:36・晴れ (@0:35〜)
2日後の晩には、逆に画面下から斜面を登りかけたものの、カラマツの根元まで来るとなぜか再び下りました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。
日本は出版される図鑑の種類が非常に豊富でありがたいのですが、なぜか「ザトウムシの図鑑」がいつまで経っても出ないのが困ります。
ザトウムシは種分化の問題がややこしいので、初めから専門家が満足するような「完璧な図鑑」を出すのは難しそうです。
それでも誰か元気な(無謀な)アマチュアが思い切ってエイヤッと「暫定的な図鑑」にまとめてくれれば良いのに…といつも思います。
市場調査で「ザトウムシの図鑑」は需要が無いと予想されてるのかな?(出版社のシビアな経営判断)
写真集の被写体としてもザトウムシは非常に魅力的だと思います。
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