2021年12月中旬・午後12:40頃・くもり
上流から飛来した1羽のカワウ(Phalacrocorax carbo hanedae)が、川面に着水しました。
(映像はここから。)
上流に向かって川面をすいすい遊泳しています。
水面を見るとカワウの左右斜め後方に航跡が残ります。
私の方へどんどん向かって来ます。
この個体はジグザグに川面を遡上していることに気づきました。
川の流れの抵抗を減らすためでしょうか?
遡上しながら左右をキョロキョロと見ているので、おそらく両岸の倒木に集まって休んでいるはずの仲間を探しているのでしょう。
実は数分前に私がズカズカと河畔林に踏み込んでカワウのコロニーに近づいたせいで、群れの全個体は怖がってどこかへ飛び去ってしまった後なのでした。
河畔林が完全に落葉し、ススキなど枯れ草の茂みも雪で覆われてしまうと、川岸のカワウに気づかれずに忍び寄ることは不可能になります。
先程逃げた群れのうちの1羽が戻ってきたのか、新しい個体が飛来したのか、不明です。
両岸に仲間が1羽も居ないと気づくと急に心細くなったのか、川面を遡上していたカワウは突然下流へ向きを変え、下流へと飛び去りました。
しつこくカメラを向けて撮影する私に気づいて警戒したのかもしれません。
せっかく止まり木や漁場を独占できるのに、結局この個体は潜水漁もしませんでした。
カワウに独特な助走(両足を揃えて跳ぶ)からの離陸シーンをまずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。
その後に等倍速でリプレイ。
ぐんぐん高度を上げると、長い倒木や両岸を結ぶ電線も飛び越え、河畔林の死角に消えました。
※ 今回は動画編集時に手ブレ補正を施していません。
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