2020年10月下旬・午後14:40頃・くもり
葉の主脈に上向きにしがみつき、ゆっくり葉を蚕食しています。
下の葉に黒い糞が2個落ちていました。
新しい葉(食痕あり)に移動して食餌を始める際に、葉を咥えた(抱えた)ままグイーっと手前に引き寄せる行動をしました。
楽な体勢で食事するためでしょう。
ベニバナボロギクの赤い花が咲き終わった後にできた実から綿毛の種子が風で飛んでいました。
ナシケンモン幼虫は、栄養価が高い実や種子を食べずに葉を食べているのが興味深く思いました。
ベニバナボロギクは食害から種子を守るために、何か毒物を実に溜め込んでいるのかもしれません。
ベニバナボロギクはキク科植物なので、幼虫の食べ痕から白い乳液(防御物質)が滲むかと期待したのですが、幼虫の口元をマクロレンズで接写しても何も出ていませんでした。
幼虫は食前に乳液の分泌を抑えるためのトレンチ行動をしたのでしょうか?
私も試しに手で隣のベニバナボロギクの茎や葉、花柄などを千切ってみたのですけど、微量の透明な液体が滲んだだけで、やはり白い乳液を分泌しませんでした。
同じキク科でも乳液の有無は属によって違うのかもしれません。
タンポポ(タンポポ属)やアキノノゲシ(アキノノゲシ属)には白い乳液を含み、ベニバナボロギク(ベニバナボロギク属)には無い?
※ この時点でナシケンモン幼虫bは終齢で、しかも体内寄生されていたことが後に判明します。
0 件のコメント:
コメントを投稿