2023年5月中旬・午後14:15〜17:00・晴れ
三脚を立ててカメラを固定し、ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)の巣を微速度撮影してみました。
10倍速の早回し映像をご覧ください。
送電塔の天辺にある巣の中には4羽の雛が順調に育っています。
風が吹くと雛の羽毛がなびいて逆立ちます。
好奇心旺盛な雛鳥は暇潰しで巣材の小枝を嘴でつついています。
鉄骨のボルトを締めるナットが気になり、嘴で何度も悪戯している個体がいました。
ボルトが外れると大惨事なので、外れないように電力会社は対策すべきでしょう。
親鳥が帰巣したのが計5回。
そのうち♀♂番 がほぼ同時に帰巣したのが1回でした。
横から飛来して直接入巣するのではなく、鉄塔の下段に一旦止まってから、鉄骨を梯子のようにピョンピョン登って入巣することが多いようです。
親鳥が帰巣すると、雛たちは一斉に嘴を大きく開けて空腹をアピールします。(餌乞い)
嘴を開いたときに口内が赤いのがカラスの幼鳥の特徴です。
成長すると口の中が黒くなります。
親鳥は喉袋に詰め込んできた餌を口移しで雛に与えます。
複数の雛に口移しで次々と給餌しますが、 最も空腹そうな(強くアピールする)雛鳥から優先的に給餌しているようです。
親鳥による給餌シーンは、等倍速でリプレイしました。
食後に雛は排泄します。
巣の縁から外に上手く排泄できれば良いのですけど、巣内に排泄してしまった場合は、親鳥が摘み上げて外に捨てに行きます。(排糞行動)
雛の糞はゼラチン質の袋に包まれていて、汚さずとも簡単に持ち運びができるようになっています。
給餌後の親鳥は雛が便意を催すまで、しばらく巣内で見張っています。
雛の肛門(総排泄孔)を覗き込んで、白い糞が出て来るやいなや咥えて飛び去りました。
排糞行動は4回撮れてました。
巣から飛び去った親鳥は次の餌を探しに出かけますが、ときどき巣の横の高圧線に止まって、周囲を警戒したり鳴いたりすることがあります。
次の食事まで待っている間、雛は各々が羽繕いしています。
巣立ちに備えて羽ばたきの練習をする個体がいたものの、すぐに止めてしまいました。
後半(夕方)になると、巣内の雛は頭をこっくりこっくり下げて居眠りするようになりました。
※ 水を入れたペットボトルを重りとして三脚に吊るせば、風が吹いても振動が抑えられます。
私の三脚は安物なので、剛性が足りないのです。(軽いのが取り柄です)
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