2022年10月中旬・午前11:05
冒頭のシーンは明るい昼間に撮った現場の様子です。
里山の雑木林で湾曲したカラマツの根元にドングリ(ミズナラの堅果)を山盛りに置いて給餌しました。
夜行性の野ネズミ以外にも昼行性のリスが餌場に通ってドングリを貯食するために持ち去るのではないかと期待しました。
ところが、夜の間にドングリを見つけた野ネズミがほとんど運び去ってしまうために、昼間にはもう給餌場にドングリは(野ネズミの食べ残ししか)残っていません。
一石二鳥、三鳥…と欲張った私の目論見は破れました。
カラマツの背後から右にニホンリス(Sciurus lis)が登場しました。
餌を運んでいるわけではなく、空荷でした。
途中で何度も立ち止まりながら、斜面を駆け上がりました。
林床でドングリ落果などの餌を探し歩いているのでしょう。
給餌場の存在を知らないようで、カラマツの根元には立ち寄りませんでした。
ドングリを給餌した当日の昼間にリスが来て見つけてくれたら、貯食のための運搬を観察できたかもしれません。
リスの貯食行動を確実に観察するためには、樹上にドングリ餌場を設置したり、野ネズミが近寄れないように「ネズミ返し」を取り付けたりして、リス専用の給餌場にする必要がありそうです。
野ネズミの中でもヒメネズミは木登りが得意なので、リスの競争相手(ライバル)になりそうです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
古くて癖のあるトレイルカメラを騙し騙し使い続けているため、設置してから初めの一晩を過ぎると日中の自然光下での動画がフルカラーで正常に録画できなくなります。
↑おまけの動画
「How flying squirrels carve nuts to store them securely in tree branches」by New Scientist
リスではなくムササビの話題ですが、興味深い方法で堅果を貯食することが最近分かったそうです。
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