2022年7月中旬・午前11:20頃・晴れ
途端に♀は閉じていた翅を開き腹部を高々と持ち上げました。
これは教科書通りの「モンシロチョウ♀の交尾拒否」行動です。
それでも♂が求愛を続けるので、♀は花から落ちるように飛んで逃げました。
逃げた先でも再び♂にしつこく迫られ、♀は交尾拒否と逃避を繰り返します。
探雌飛翔していた別個体の♂もそこへ参戦し、三つ巴の激しい乱舞になりました。
交尾済みの♀はもう交尾する気がないのに、絶倫の♂にしつこく絡まれて迷惑しています。
モンシロチョウの♂は♂で自分の遺伝子を残そうと必死なのです。
産卵前の栄養補給に支障を来すほど♂のセクハラが激しいと、♀の適応度(繁殖成功度)を下げてしまいます。(性的対立)
昆虫の種類によって、♀に断られた♂があっさり諦めて紳士的に離れるものと、♂の諦めが悪いものがいます。
モンシロチョウでは♀の交尾拒否行動が確立しているのに、♂が諦めず執拗に求愛するということは、わずかながらも交尾に至るチャンスがあるのでしょう。(嫌よ嫌よも好きのうち)
0 件のコメント:
コメントを投稿