2022年6月下旬・午後14:00頃・晴れ
ウグイス♂の囀り ♪を聞きながら山道を汗水流して登っていたら、大型の羽アリも山道を徘徊していました。
結婚飛行を終えた新女王アリが営巣地に適した場所を探し歩いているのでしょう。
なんとなくムネアカオオアリ(Camponotus obscuripes)の新女王と思ったのですが、胸背が赤ではなく黒色でした。
腹部が長い翅で覆われているため、背側から見下ろすと腹背の赤がなかなか確認できません。
たまに体の角度が変わり、ちらっと赤色が見えました。
翅を摘んで一次的に捕獲し、じっくり観察してみました。
腹部に赤色は確認できたものの、胸部はやはり真っ黒でした。
どうやら色彩変異のようです。
この女王アリから生まれる子孫の体色はどうなるのでしょう?(遺伝するのかな?)
『アリハンドブック』でムネアカオオアリを調べると、
・色彩に変異があり、体が黒ずむものや、赤色部が完全にない黒化型が時々見られる。
・平野部では、5〜6月に結婚飛行を行うが、山地では結婚飛行の時期が遅くなり、8月まで見られる。(p69より引用)
和名のとおり胸部は赤く、頭部と腹部のほとんどは黒。しかし個体差が多少あり、胸だけが赤い個体・腹部の前方も赤い個体などがいる。(wikipedia:ムネアカオオアリより引用)翅をつまんでいた指を離して手乗りさせようとしたら、すぐに落下して逃げました。
いつか捕獲した女王アリを飼育してコロニーを作らせてみたい…と長年思い続けています。
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