2022年6月中旬・午後17:10頃・晴れ
農村部をカバーする携帯電話の電波塔を通りすがりにふと見上げると、骨組み部分に立派な鳥の巣を発見。
大量の小枝を組み合わせて作られており、おそらくカラスの巣だと思います。
しかし、親鳥も雛鳥も不在のようです。
映像ではほぼ死角になっているのですけど、
電波塔上段の展望台のような円形ステージの端に止まっている猛禽に気づきました。
裏山の方を向いてキョロキョロ動く頭部だけが見えます。
カメラを左下にパンすると、カラスが近くの電柱の天辺に止まっていました。
(ハシボソガラスかハシブトガラスか遠くて不明。)
電波塔に営巣した親鳥は、おそらくこのカラスと思われます。
カラスが天敵の猛禽に対してモビング(擬攻撃)を仕掛けて営巣地から追い払わないのは変です。
モビングされないように猛禽がカラスの死角にこっそり隠れてるのかもしれません。
それとも今季は春の到来が早かったので、カラスの繁殖期はもう既に終わっているのかな?
だとすればモビングする必要はなくなります。
映像をよく見ると、カラスはクルミの堅果を拾った直後らしく、電柱の天辺で足で押さえたり嘴で咥えたりとクルミに夢中です。
あるいは、まさかカラスではなくノスリが作った巣なのでしょうか?
しかし、ノスリがこんな目立つ場所に巣造りするとは思えません。
来季は営巣の様子をじっくり観察してみるつもりです。
待った甲斐があって、ようやく電波塔のステージから猛禽が右下に飛び降りました!(@1:18)
夕方の田園地帯を颯爽と飛び回ると、空中の一点でホバリングを始めました。
停空飛翔している間は揃えた後脚が上下にヒョコヒョコ動いています。
田んぼや休耕田にいる野ネズミやモグラなどの獲物を上から狙っているのでしょう。
あちこち場所を変えてホバリングを繰り返しています。
私の真上を飛び越えたときに、眼光鋭い猛禽と目が合いました。
しつこくカメラを向けるパパラッチを偵察しに来たようです。
このときようやく翼下面に特徴的な斑紋がしっかり見えて、ノスリ(Buteo japonicus)と確定しました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:49)
激しいホバリング運動で疲れたノスリは山麓の電線に止まって休みました。
嘴を開いて暑そうに喘いでいます。
なぜか続けてハクセキレイが同じ電線にノスリから少し離れて止まりました。
ハクセキレイはノスリの狩りの対象にはならないようです(眼中になし)。
休憩後、ノスリは獲物の探索飛翔を再開しました。
田園地帯のあちらこちらで何度もホバリングしています。
獲物が見つからないようで、しばらくすると元居た携帯電話の電波塔のステージに戻り、翼を休めます。
ノスリが探餌の停空飛翔をまた始めたので、今度は引きの絵で撮影してみました。
滑空と羽ばたきを交互に繰り返し、水田の上空を旋回しています。
空中の一点に停飛して地上に狙いを定めます。
ホバリングの高度が結構高いということは、ノスリの視力はかなり良さそうです。
獲物がいなければ、諦めて狩場を変えます。
獲物を見つけたら一気に急降下して鋭い蹴爪で捕らえるはずです。
しかし残念ながら、今回も狩りの成功シーンを撮影することはできませんでした。
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