2021年7月下旬・午前6:15頃・晴れ
低山を登り始めてすぐの地点で、山道の轍 にイカリモンガ(Pterodecta felderi)が静止して泥水をすすっていました。
いつものように翅をしっかり閉じたまま、水浸しの轍で吸水しています。
口吻は先端を地面に付けたまま、全く動かしていません。
吸水中のイカリモンガがときどき腹端から透明な液体をポタポタと排泄していることに気づきました。
おそらく摂取したい必須のミネラル成分(ナトリウム塩やアンモニウム塩など)の含有濃度が低く、大量の水を飲まないといけないために、余分な水分を直ちに排出しているのでしょう。
夏に体温を下げるため大量の水を飲んでいる可能性も考えられますが、時間帯が涼しい早朝なので、それはないでしょう。
そもそもイカリモンガは涼しくて薄暗い林縁に生息する蛾です。
イカリモンガの吸水シーンやミネラル摂取は初見です。
マクロレンズを装着して排尿シーンをじっくり接写しようか迷いました。
私のカメラFZ85はバックモニターの角度を変えられず(メーカーPanasonicの改悪でバリアングル機能が廃止)、ヤブ蚊が飛び回る中を水浸しの山道に腹這いにならないといけません。
そこまでの根性が無くて諦めました。
(極端なローアングルまたはハイアングルで撮影する際にはバックモニターのバリアングル機能をとても重宝していました。)
その代わり、後半は通常のマクロモードでカメラを被写体に近づけながらしゃがんで接写してみました。
それでもイカリモンガは飛んで逃げること無く、無心に吸水を続けていました。
ひょっとすると水を飲み過ぎて体温が下がってしまい、飛び立ちにくくなってしまったのかもしれません。
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