2020年10月中旬・午後14:15頃・晴れ
里山を抜ける峠道に沿って自生するキイチゴ類(種名不詳)の群落で大小2匹の毛虫が近くの葉にいました。
この時期は被写体が少なくなってきたので、「何か面白い行動をしないかな?」と期待しつつ三脚を立てて試しに微速度撮影してみました。
私はキイチゴの仲間を見分けるのが苦手で、花または実が付いていない時期にはお手上げです。
まずは食痕がある葉裏の縁に隠れている小さな個体aに注目して撮り始めました。
やがて覚醒すると、キイチゴの葉縁をかじり始めました。
ところがなぜかすぐに食べるのを止め、葉表に移動してきました。
口にした葉の味が気に入らなくて別の葉に移動するのかと思いきや、葉表で静止。
のんびり日光浴を始めました。
どうにも退屈なので、カメラを右にパンして隣の葉に居た大型の別個体bに被写体を切り替えました。
この個体bが乗った葉表には黒い糞が多数残されています。
しかし、この個体bも上半身を少し左右に振るだけで移動すらしません。
ただのんびりと日光浴をしているだけです。
2匹ともあまりに活動性に乏しいので、撮影を打ち切りました。
もしかすると体内寄生されている個体なのか?と疑ってしまいます。
ナシケンモンの幼虫が夜行性だという話は聞いたことがありません。
秋になると昼間も日光浴して体温を上げないと、食べた葉を消化(解毒?)できないのでしょうか?
そもそも、天敵(捕食者や寄生者)に対して目立つ場所で白昼堂々と休んでいることに驚きました。
特に初めに撮った個体aはせっかく葉裏に隠れていたのに、後半はわざわざ葉表に出てきてしまいました。
ナシケンモン幼虫が食草由来の毒を体内に溜め込んでいるという話は聞いたことがありません。
私はこの毛虫に触ったことはありませんが、毒毛になっていて防御機能があるのでしょうか?
毒で自衛するならもっと派手な警告色を身に纏うはずです。
秋になると目に付くようになるナシケンモンの幼虫が気になっていたので、次に出会う機会があれば採集・飼育してみるつもりです。
この日は袋や箱など持ち帰る容器を何も持ってこなかったので、諦めました。
※ 三脚でカメラを固定しても風揺れに悩まされました。
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