2018年9月下旬
山間部の峠道沿いの斜面に咲いたオトコエシの群落でスズキハラボソツリアブ(Systropus suzukii)が訪花していました。
ホバリング(停空飛翔)でゆっくり飛び回り、花に着陸すると羽ばたきを止めて吸蜜します。
240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:58〜)
飛行中も長い後脚をだらんと伸ばしたままなのは不思議です。
♂だけが長い後脚を持つのなら♀による性選択(性淘汰)が働いて進化したのだろうと推定されますが、♀も同様に後脚が長いのです。
いかにも空気抵抗が大きくて飛びにくそうです。
飛ぶのが遅いと鳥などの天敵に捕食されるリスクが高いと思うのですけど、毒針を持つアシナガバチにベーツ擬態して飛び方も真似しているのでしょうか?
同一個体を撮り続けていたら、訪花中に小型の別個体(♂?)が体当りしてきました。(@3:28)
求愛交尾には至らず、2匹は飛び去りました。
近縁種のニトベハラボソツリアブといつも迷うのですが、今回は自力でなんとか同定できました。
触角全体が黒く、後脚の第1跗節の全体が黄色である点がスズキハラボソツリアブの特徴です。
(跗節の脛節に繋がっている方から順に、第1跗節、第2跗節、…と呼びます。)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
スズキハラボソツリアブ@オトコエシ訪花吸蜜 |
スズキハラボソツリアブ@オトコエシ訪花吸蜜 |
スズキハラボソツリアブ@オトコエシ訪花吸蜜 |
スズキハラボソツリアブ@オトコエシ訪花吸蜜 |
スズキハラボソツリアブ@オトコエシ訪花吸蜜 |
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