2021年7月下旬・午前8:30頃・晴れ
里山の峠道でアカウシアブ♂(Tabanus chrysurus)を発見。
初めは日陰に居たのに、少し飛んで日向の路上に出て来ました。
路上に散乱している紫色の落花はクズです。
アカウシアブはスズメバチにそっくりなベーツ型擬態の好例で、出会う度に一瞬ドキッとします。
交尾相手の♀をいち早く見つけるために♂の複眼は非常に発達していて、左右の複眼が頭頂で接しています。
頭部のほぼ全体を占めるほど巨大な複眼です。
♂は♀と違って吸血しませんから、刺される心配はありません。
炎天下で焼け付くように熱い舗装路を歩き回りながら、アカウシアブ♂は前脚の先を小刻みに上下させて路面に触れています。
路面が耐え難いほど熱いのなら他の脚も同様にバタバタ動かして冷ますはずですが、前脚だけで路面を軽く叩いていました。
前足の触覚で何か(餌?)を探索する行動なのでしょう。
立ち止まると身繕いを始めました。
左右の後脚を持ち上げて腹部を擦っています。
クロアリのワーカー♀が近づいて来ると、アカウシアブ♂は嫌がって飛び立ちました。
少し離れた路肩の白線上に着地したものの、すぐにまた飛びました。
枯葉に覆われた日陰の路肩に移動すると、落ち葉の表面を舐めているようです。
ミネラルを摂取しているのかな?
立ち止まると黒くて太い口吻を前足で拭いました。
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