2022年11月上旬
山林の斜面をトラバースする細い山道に残されたタヌキの溜め糞場dをトレイルカメラで見張っていると、野ネズミ(ノネズミ)が夜な夜な写りました。
斜面の上から谷側を見下ろすようにカメラを設置してあります。
山道の下側はスギを植林した区画で、上側は雑木林になっています。
雑木林の落葉広葉樹からの落ち葉が林床に降り積もっています。
シーン1:11/4・午前3:08・(@0:00〜)
画面の赤丸に注目して下さい。
小雨がぱらつく未明に、野ネズミが落ち葉に覆われた林道をチョロチョロと徘徊しています。
最後は手前の斜面を登って姿を消しました。
黒々として見えるタヌキの溜め糞場dに野ネズミは近寄りませんでした。
シーン2:11/5・午前5:56・(@0:29〜)
翌日の日の出前に野ネズミが林道の路肩を左に徘徊していました。
ちなみに、日の出時刻は午前6:05。
道端に転がっている太い丸太(倒木を伐採した物)に飛び乗り(@0:45〜)、しばらく休んでから、左に飛び降りました。
タヌキの溜め糞dには近寄りませんでした。
遠くで早起きのカラスが鳴いています♪。
シーン3:11/7・午前0:25・(@1:04〜)
いつの間にかトレイルカメラの設置角度が斜めにずれていました。
画面の右手前にユキツバキの灌木が映り込むようになりました。
山道の奥(谷側)にスギ林が広がっている様子がよく見えます。
シーン2から2日後の深夜、野ネズミが林道を右から登場。
深い落ち葉の中を泳ぐように左に移動してから、姿が見えなくなりました。
シーン4:11/7・午前2:13・(@1:34〜)
約1時間50分後の深夜、野ネズミが山道を右から左へ移動。
タヌキの溜め糞dの上を飛び越えて走り去りました。
シーン5:11/7・午前3:10・(@1:42〜)
更に1時間後、再び山道を右から左へ野ネズミが移動。
溜め糞場dを素通りして左へ立ち去りました。
溜め糞に含まれる植物の種子を採食するかと思いきや、野ネズミは全く興味を示しませんでした。
トレイルカメラの設置場所をいくら変えても、本で勉強したこと(先人の研究結果)と結果が違うので、戸惑っています。
溜め糞に含まれる未消化の種子に野ネズミが魅力を感じていないということは、他に餌が豊富にあるのでしょう。
少なくとも私の見ているフィールドでは、野ネズミはタヌキの溜め糞場から更に二次散布者として種子を更に分散させたり、種子捕食者として関わることはあまりないようです。
※ 映像が暗い場合は、動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。
【追記】
余談ですが、現場でトレイルカメラを固定したイタヤカエデの根元に小さな樹洞があり、その中にオニグルミの堅果が1個転がっていました。
拾って調べると、アカネズミの食痕でした。
この樹洞は、野ネズミが餌を食べる隠れ家なのでしょう。
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