2020年7月中旬・午後15:35頃・くもり
河川敷の舗装路で小さなコオロギのような見慣れない虫を見つけました。
マクロレンズを装着して接写してみると、カワラスズ♀(Dianemobius furumagiensis)という初物でした。
短翅なのは未だ幼虫だから?と思ったりしたのですが、腹端に赤褐色の産卵管が真っ直ぐに伸びているので♀成虫ですね。
水たまりの横の濡れた路面で立ち止まり、身繕いを始めました。
左の触角を口で掃除したり、右前脚で顔を拭ったりしています。
跳躍シーンを撮りたかったのに、私がちょっと目を離した隙にカワラスズ♀は草むらに逃げ込んでしまいました。
『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』でカワラスズを調べると
マダラスズに似るが、やや大きく、翅の基部が白い。(中略)礫の積み重なったところにすみ、河川の中流の河原や鉄道の線路敷石の間にいる。チリチリチリ…と鳴く。秋に成虫。本州、四国、九州に分布する。(p293より引用)
この時期に成虫が見られるのは早いのでしょうか?
中流域に生息するとのことですが、撮影現場は確かに上流が中流に移行する場所です。
これまで川沿いで出会った様々な昆虫や水鳥の生息状況を総合的に思い返してみても、確かに上流域を好む種類と中流域を好む種類の両方が見られます。
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