前回の記事:▶ 平地の二次林で雨の日もうろつくニホンカモシカ【トレイルカメラ】
2024年6月中旬
シーン1:6/13・午後14:02・晴れ・気温30℃(@0:00〜)
平地の二次林で死んだニホンアナグマの旧営巣地(セット)を見張る監視カメラにニホンカモシカ(Capricornis crispus)が写りました。
山から降りてきてこの森に迷い込み、もはやすっかり住み着いたようです。
右からゆっくり歩いてきて立ちどまり、ミズキの幹の匂いを嗅いでから複数本に眼下腺からの分泌物を擦りつけてマーキングしました。
顔だけでなく、顎の下もゴシゴシと木の幹に擦り付けました。
ときどき短い尻尾がピコピコと左右に動いています。
匂い付けをした後はペロペロと舌舐めずりしています。
ニホンザルが木揺すりディスプレイの際に折ったミズキの落枝が途中で引っかかっていて、カモシカの通行の邪魔になっていますけど、カモシカは強引に通り抜けました。
シーン2:6/13・午後14:06・晴れ(@1:00〜)
別アングルで設置した監視カメラの映像に切り替えます。
ニホンカモシカはゆっくりと前進して、巣口Rから右に伸びるマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)の細い灌木の幹および葉裏にすりすりと顔の眼下腺を擦りつけてマーキングしました。
このとき、マルバゴマキの葉を食べることはありませんでした。
シーン3:6/14・午後15:26・晴れ・気温30℃(@1:53〜)
翌日も午後に同一個体と思われるカモシカがやって来ました。
巣口LRの中間地点で立ちどまり、巣口Rから生えた細いマルバゴマキ灌木の葉裏に眼下腺の分泌物を擦りつけました。
縄張り宣言の匂い付けを正面からしっかり撮れました。
マルバゴマキの葉を食べなかったのは、前日と同じです。
初夏の強い日差しが射して、逆光になっています。
獣道を通って左に立ち去る際に、左後脚の付け根(鼠径部?)に黒斑を認めました。
今後、個体識別に使える特徴かもしれません。
シーン4:6/14・午後15:26・晴れ・気温30℃(@1:53〜)
別アングルの監視カメラでも撮れていました。
巣口Rから生えた細いマルバゴマギ灌木の葉裏に眼下腺マーキングしてから、カモシカは獣道を通って右上奥へ立ち去ります。
通りすがりにミズキ立木の幹に右脇腹をわざと擦り付けて行ったように見えました。
つづく→
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