2021年3月下旬・午前9:50頃・くもり
これからクルミ割り行動が見れそうです。
ようやくクルミを咥えると飛び立ち、急旋回してから近くの電柱に止まりました。
すぐに電柱から飛び上がると、空中でクルミを離して落としました。
堤防路から横の土手に転がりかけたクルミをハシボソガラスが追いかけて拾いました。
落下の衝撃でクルミの硬い殻が上手く割れたようです。
カラスは足でクルミを押さえながら割れ目に嘴の先を叩き込んで割り、中身をほじくり始めました。
しかしハシボソガラスの喉袋が膨らんでいることから、自分で食べているのではないようです。
これから誰かに給餌するのか、それともどこかに隠すのかな?(貯食)
しかし、クルミを貯食するのなら殻付きのまま隠さないと保存性が低下するはずです。
関連記事(1年前の撮影)▶ 食べ残したクルミを貯食するハシボソガラス(冬の野鳥)
やがてカラスはクルミの殻を路肩に残して飛び去りました。
近くの枯木の天辺に止まり直したカラスの喉袋が明らかに膨らんでいます。
ここで私は動画の撮影を中断してしてしまったのですが、その隙をついてカラスは枯木から飛んで帰巣しました。
河畔林の樹々は未だ落葉したままですが、近くのニセアカシア(別名ハリエンジュ)樹上に立派な巣が完成していました。
私が慌てて巣にカメラを向けると、カラスはすぐに巣を離れてしまいました。
繁殖期の野鳥はとにかく巣の場所をヒトに知られたくないのです。
出巣したハシボソガラスは止まり木(落葉樹)で嘴を拭いました。
このとき喉袋の膨らみが無くなっていることから、クルミの実を誰かに給餌した直後であることが分かります。
シャイなカラスは、私から見えない枝の死角に隠れようとしています。
改めて私がハシボソガラスの巣にズームインしてみると、巣の上から黒い頭が少しだけ覗いていました。
♀が抱卵しているのでしょう。
ということはつまり、投げ落としでクルミの殻を割っていた♂が、巣で抱卵中の♀に甲斐甲斐しく給餌したと分かりました。
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