2023年10月中旬
二次林の旧営巣地(セット)にときどき戻ってくるニホンアナグマ(Meles anakuma)の記録です。
シーン0:10/12・午後14:38・晴れ気温28℃(@0:00〜)
シーン1:10/12・午後16:58・晴れ(@0:04〜)日の入り時刻は午後17:10
夕方に出巣Rしたばかりと思われるアナグマ(♀?)が巣口Rでくつろいでいたのですが、急に何かに怯えて慌てて巣穴Rに潜り込みました。
しばらくすると巣口Rに顔だけ出して、外の様子をうかがっています。
ようやく外に出てきても、巣口Rからあまり離れず、風の匂いを嗅いでいます。
日が暮れて暗くなってからようやく隣の巣穴Lに入り直しました。
すぐに出巣Lすると、二次林へと立ち去りました。
赤外線の暗視映像で顔を正面から見ると、目の大きさが左右均等なので、ここで春に出産・育児した母親♀とは別個体のようです。
(繁殖期が終わって過労から回復すると左右非対称の目つきが正常に戻った、という可能性もありますが、「オッカムの剃刀」の原則に従って、なるべく余計な仮定を重ねないようにします。)
シーン2:10/14・午前4:59・気温5℃(@4:53〜)日の出時刻は午前5:43。
2日後の夜明け前に現れたアナグマ♀は、巣穴LRには入らず、地面の匂いを嗅ぎながら旧営巣地(セット)を右往左往しています。
この個体は両目をしっかり見せてくれませんでした。
シーン3:10/16・午後18:14・気温15℃(@6:14〜)
2日後の晩にやって来たアナグマ♀が巣口Lを点検しただけで立ち去りました。
この後で穴掘りをしたのですが、別の記事にまとめました。
夜も遅くなると雨が激しく降り始めました。
巣穴Lに入って雨宿りするかと思いきや、巣口Lの匂いを嗅いだだけで二次林内の獣道を足早に立ち去りました。
シーン4:10/17・午前4:18・気温10℃(@7:10〜)日の出時刻は午前5:46
日付が変わった未明になると雨はほとんど止んでいました。
再び来たアナグマ♀の毛皮が濡れていて、腰には落ち葉?が付着しています。
巣口Lの匂いを点検しただけで立ち去りました。
シーン5:10/18・午後20:40(@7:55〜)
晩に来たアナグマが珍しく入巣Rしました。
約40分後に出巣Rしたアナグマは、巣口LRの中間地点で地面の匂いを嗅いでいました。
その場で丸くなったのですが、寝ているのか毛繕いなのか、手前に生えた灌木(マルバゴマギ)が邪魔でよく見えません。
ようやく立ち上がると、巣口Rの匂いを軽く嗅いでから、奥の二次林に入って行きました。
シーン6:10/19・午前4:54(@10:26〜)
未明に来たアナグマは、巣口Rの匂いを頻りに嗅ぎ回ってから、立ち去りました。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
秋の夜は気温がかなり下がり、アナグマの活動が見るからに低下してきました。
じきに冬ごもりに突入するのでしょうか?
登場したアナグマ成獣(♀?)の個体識別がうまくできていません。
冬ごもりに備えて秋は脂肪を蓄えるため、♀も♂のようにずんぐりむっくりな体型になるのかな?
夏にあれほど元気にはしゃぎ回っていた幼獣たちが全く姿を現さなくなりました。
無事だと良いのですが、子別れ・分散したのでしょうか?
幼獣の体格が一気に成長して、素人目には成獣と見分けがつかなくなったのかもしれません。
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