2023年10月上旬・午前11:50頃・晴れ
郊外で三羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)若鳥が林縁の道端に集まっていました。
車道の左は雑木林、右は田んぼになっています。
三羽烏は何か路上に散乱した黒っぽい物を嘴でこそげ取って食べています。
車に轢き殺されたカエルの死骸でも食べているのかと初めは思ったのですが、よく見るとクルミの破片を拾い食いしていました。
1羽のハシブトガラスが路肩で見つけたオニグルミの落果を丸ごと咥えて奥に飛び去りました。
軽トラが通りかかると慌てて飛んで退避します。
現場検証すると、緑色のオニグルミ落果が車に踏み潰されて中の殻ごと粉々に砕けていました。
近くの路肩には無傷のオニグルミ落果が転がっています。
見上げると、雑木林に自生するオニグルミの木の枝先に奇数羽状複葉と果実がついていました。
この木から風で落ちたオニグルミの落果が車に轢かれたと分かりました。
クルミ堅果の美味しい中身を食べるには、硬い殻をなんとかして割る必要があります。
クルミの硬い殻を車に踏み潰してもらうために、ハシブトガラスがオニグルミの落果をわざと路上の轍 に置いていたとしたら非常に面白いのですが、私の知る限り、当地のカラスにそこまでの知能はありません。
路上に何か落ちていたら、運転者は普通、避けて通るはずです。
地域によっては、信号機のある交差点で停車した大型車のタイヤのすぐ前にクルミを置いて、車にクルミの殻を踏み潰して割ってもらうカラスがいるのだそうです。
今回は車に轢かれたオニグルミの破片を運良く見つけたハシブトガラスが食べているだけだと思います。
カラスの若鳥は成長すると、見様見真似で硬いクルミの殻を空中から投げ落として割り、中身を食べるようになるのですが、そのための学習段階なのでしょう。
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