2024/05/22

タニウツギの萎れた花で穿孔盗蜜するクマバチ♂

 

2023年6月上旬・午後12:10頃・晴れ 

里山の山道の横に咲いたタニウツギの群落でキムネクマバチXylocopa appendiculata circumvolans)の雄蜂♂が訪花していました。 
頭楯が白く、大きく発達した複眼が中央で接していて、後脚に花粉籠がないことから雄蜂♂と分かります。 
胸背の黄色い毛が色褪せて剥げた個体ということは、かなり老齢なのかもしれません。 

タニウツギのピンクの花はどれも散り際で萎れかけていて、見すぼらしい状態でした。 
その花に対してクマバチ♂は正当訪花せずに、花筒の根元に外側から口吻を突き刺して穿孔盗蜜を繰り返しています。 
萎れた花弁で開口部が塞がれているから仕方なく盗蜜しているのではなく、元々クマバチは体が太すぎてタニウツギの花の開口部に顔を突っ込んでも伸ばした口吻が蜜腺に届かないのでしょう。 
クマバチは盗蜜の常習犯です。

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