2011/01/11

ナツアカネ♀からの採卵



2009年10月下旬

セイタカアワダチソウにトンボが止まって休んでいました。
胸部側面にある3本の黒条を見るとナツアカネSympetrum darwinianumのようです(中央の黒条が上に尖らない)。
腹部腹面が白く粉を吹いているので成熟♀。
子供の頃、赤とんぼの♀を捕まえては尾端を水に浸けて産卵を観察したのを思い出してやってみました。
ところがこのナツアカネ♀は尾端を水に浸さなくても捕らわれたショックで卵を産み始めました。
顔をクローズアップすると大顎を開閉して怒っています。
「産ませてよ~!」
数珠繋ぎに排出される卵塊の粘性は低く、ポロポロと下に落ちました。
調べてみるとナツアカネは飛びながら卵を空中散布する(連結打空産卵)らしいので納得。
次は打水産卵するアキアカネ♀も捕まえて採卵してみよう。
撮影後は元の場所に解放してやりました。
すっかり弱っていて、飛んで逃げる元気もありませんでした。
寿命が近いのかもしれません。

【追記】
『講談社カラー科学大図鑑トンボ』p37によると、打水産卵するトンボの卵は円形や球形をしているらしい。一方、植物組織内産卵のトンボの卵は細長く産み込みやすいようになっている由。



 


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