2023年7月上旬・午後16:55頃・くもり
この組み合わせは初見です。
クロマルハナバチ♀がアジサイの白い装飾花の奥に潜り込んでしまい、採餌シーンがしっかり観察できません。
ガクアジサイから変化し、花序が球形ですべて装飾花となったアジサイは、「手まり咲き」と呼ばれる。(wikipedia:アジサイより引用)
断続的にプーン♪という羽音が聞こえるということは、振動集粉をしているようです。
実際には羽ばたかずに、胸部の飛翔筋を高速で激しく収縮させています。
全身を細かく震わせて雄しべの葯から花粉を揺すって落とし、自らの体毛に付着した花粉を効率よく集める採餌法です。
後脚の花粉籠には白い花粉団子を集めています。
最後に蜂が飛び去る羽音はブーン♪という重低音で、振動集粉よりも周波数が低く聞こえます。
つまり、飛翔時の羽ばたきよりも高速で飛翔筋を伸縮させて振動集粉していることが分かります。
※ 振動集粉の音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
関連記事(7、11年前の撮影)▶
・エゾアジサイの花で採餌するトラマルハナバチ♀
クロマルハナバチ♀の振動集粉を声紋解析してみる
いつものように、オリジナルの動画ファイルから音声パートをWAVファイルとして抽出してから、振動集粉および羽ばたく羽音を切り出し、それぞれスペクトログラムを描いてみました。
遠くでニイニイゼミ♂(Platypleura kaempferi)が絶え間なく鳴いていますし、私が手に持ったカメラからギシギシときしむ音を立ててしまったので、ピンクノイズが多いです。
音程の違いだけでも可視化したかったのですが、説得力のあるきれいなスペクトログラムを得られませんでした。
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