2023/06/28

センノキカミキリの逃避行動:擬死落下と飛び立ち

 



2022年8月上旬・午後12:35頃・晴れ 

ハリギリ(別名センノキ)の巨木が里山の斜面に倒れていて、ウコギ科を食樹とするセンノキカミキリAcalolepta luxuriosa luxuriosa)がよく集まっています。 
今回見つけた2匹は触角がとても長いので♂だと思うのですが、どうでしょうか。 

1匹目の個体は倒木の側面に静止していました。 
触角が赤みを帯びています。

触角も足と似た色をしていますが,写す角度によって赤みを帯びるようです。 写すときの角度によって触角の色が変化するセンノカミキリ。 (北茨城周辺の生き物ブログより引用)

接写しようと私がそっと近づいたら、警戒して倒木の下面に回り込み、ポトリと擬死落下しました。 
慌てて地面を探しても、下草に隠れて見つかりませんでした。 

2匹目の個体は、倒木の側面をせかせかと歩き回っていました。 
ようやく静止したのでじっくり観察すると、見事な保護色になっていることが分かります。 
脚の腿節が赤みを帯びています。
私が指で触れてみようとした途端に、警戒したセンノキカミキリは慌てて倒木を上に登り始めました。 
倒木を登り切る前に鞘翅をパカッと広げて飛び去りました。 (羽音は聞き取れず。) 

擬死落下および飛び立ちの瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
センノキカミキリは警戒心が強く、2例とも別の方法で緊急避難に見事成功したことになります。 
採集するのなら、撮影との両立は難しそうです。

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