2023年10月下旬
シーン0:10/27・午後12:59・気温24℃(@0:00〜)
明るい日中にたまたま撮れたアナグマの営巣地(セット)の様子です。
シーン1:10/31・午後16:56・気温14℃(@0:03〜) 日の入り時刻は午後16:45
日没後に左からノソノソ歩いて来たニホンアナグマ(Meles anakuma)ががアクセストレンチを辿ってそのまま巣穴Lに入りました。
それと入れ替わるように、巣内から大量の虫が蜘蛛の子を散らすように外にわらわらと出て来ました。
不思議なことに、入巣Lしたアナグマはこの虫の大群を捕食するどころか、その存在に全く気づいている素振りがありません。
「同じ穴の狢 」とよく言われますが、アナグマは虫の居候に対しても寛容なのでしょうか?
映像を見直すと、アナグマが入巣する前から巣口L付近(トンネルの天井部)に謎の虫が群がっていました。
小さな虫の動きが分かりやすいように、5倍速の早回し映像でお届けします。
関連記事(23日前の撮影)▶ ニホンアナグマが古い巣穴に入ると中から慌てて大群で逃げ出す謎の昆虫とは?【トレイルカメラ:暗視映像】
監視カメラで同様の現象が何度も録画されているということは、謎の虫の大群は、アナグマが帰巣するたびに外に一時避難しても、ほとぼりが冷めたら巣内にこっそり戻ってくるようです。
トレイルカメラは動く熱源に反応して録画する仕組みなのですが、変温動物の昆虫だけがいくら動き回っても、巣穴に戻る様子は記録されません。
それとも、巣内で虫が続々と生まれているのでしょうか?
シーン2:10/31・午後16:59(@0:27〜)
約2分後に、同じ巣口Lからアナグマが顔だけ出して外の様子を伺っていました。
慎重にアクセストレンチまで身を乗り出して周囲を警戒しています。
左奥(茂みの陰)を気にしているようです。
セットに接近する侵入者(例えばタヌキ)に気づいたのでしょう。
さっき巣坑の入口付近で虫の大群とすれ違ったはずなのに、アナグマの全身の毛皮に虫が付着していないのが不思議です。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
アナグマの巣穴に大群で居候する謎の虫の正体を突き止めるのが今後の課題です。
秋になると、ホンドタヌキやホンドテン、アオゲラがアナグマの巣穴(空き巣)に通ってこの虫を捕食していました。
アリの巣がある可能性も考えましたが、アリよりは大きな虫のようです。
もしもクロスズメバチが地中で営巣していたら、さすがに私も昼間に巣口を飛び回る蜂の存在で気づくはずです。
まだ秋なのに、早くも越冬のために昆虫が巣穴に潜り込んでいたのでしょうか?
もしもダニやシラミなど吸血性の体外寄生虫なら、せっかく宿主が帰巣したのに逃げ出すはずがありません。
蜘蛛の子を散らすように逃げたのは、本当にクモの幼体だったのかもしれません。
いろいろと推理してきましたが、今のところ一番有望なのは、カマドウマの幼虫など穴居性の昆虫が昼間は安全な暗所(シェルター)に潜んでいたのではないか?と推測しています。
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