2023年4月下旬・午後13:30頃・晴れ
山中の湧き水が溜まった水場に11日ぶりの定点観察に来ました。
先に産み付けられていたトウホクサンショウウオ卵塊の変化については、別の記事にします。
前回は無かったのに、新たにアズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)の卵塊が浅い池の水中にニョロニョロと大量に産み付けられていました。
細長い透明なゼラチン質で心太 のようです。
その中にタピオカのような黒い卵が点々と並んでいます。
ポプラ社『いろいろたまご図鑑』によると、
動画を撮りながら右手を池の水中に差し入れて、ヒキガエルの卵塊を素手ですくい上げて見ました。
ヒキガエルのたまごのかたまりは、まるで寒天のひものようだ。長さは8mにもなることがある。この中に、小さなたまごが数千個もはいっている。
たまごは黒く、太陽の光を受けて温まりやすくなっている。早春に産卵するカエルのたまごに黒いものが多いのは、太陽の熱を利用するためかもしれない。(p182より引用)
細長い卵塊はヌルヌルで掴みにくく、持ち上げると途中で(切れて?)落ちてしまいます。
黒い卵は球形で、胚発生は未だ進んでいないようです。
最近産み付けられたばかりなのでしょう。
あるいは湧き水の水温が低いので、胚発生が緩慢なのかもしれません。
水温を測るべきなのに、温度計を持ってくるのを忘れてしまいました…。
夏になるとこの泉にはアズマヒキガエルの黒い幼生(オタマジャクシ)が大量に居ることが分かっています。
残るミッシングリンクは繁殖行動です。
今回は池に親カエル(成体)の姿を1匹も見つけられませんでした。
私が繁殖池に来たので水底に堆積した落ち葉の下などに逃げ込んでしまったのか、それとも今季の繁殖活動(カエル合戦)は既に終わって解散した後なのかもしれません。
残念ながら今季はアズマヒキガエルの繁殖行動(カエル合戦)を見逃してしまいました。
どうやら今年はヒキガエルの繁殖期が例年よりも早く始まったようです。
頻繁に定点観察したくても、ここまで登ってくるのが体力的にきついです。
無人カメラを設置してヒキガエルの繁殖行動(産卵)を動画に記録したくなりますけど、変温動物の両生類がいくら激しく動き回ってもトレイルカメラの温度センサーは反応してくれないので役に立ちません。
次善の策として、来年はインターバル撮影(タイムラプス)で記録してみようかな?
財力があれば、携帯電話と連動して遠隔操作できるライブカメラを設置してみたいところです。
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