前回の記事:▶ 後脚が生えてきたオタマジャクシの大群
前回の2日後にも頑張って山中の水場にやって来ました。
冷たい湧き水(地下水)が溜まっている泉です。
日陰になっている左岸の浅瀬では、相変わらず膨大な数の黒いオタマジャクシがひしめき合い、蠢いています。
あまりにも密集していて、脚の発達具合(変態)を確かめられません。
オタマジャクシを観察容器ですくって見れば良いのですけど、今回は横着してサンプリング調査をやりませんでした。
こんなに密集していては酸欠状態になるのではないかと心配になります。
水面にはアメンボの幼虫(種名不詳)が浮いています。
一方、日当たりの良い右岸では水中を遊泳するオタマジャクシの密度が低く、数が疎らです。
素人考えでは水温が高い方が生育が早まって有利ではないかと思うのですが、酸素濃度が低かったりするのでしょうか?
池の中で右岸よりも左岸の方がオタマジャクシの餌が圧倒的に豊富とは思えません。
日向の右岸では昼行性の捕食者に狙われやすいので、明るい日中は日陰者としてひっそり暮らしているのかもしれません。
つまり、水温の高い日向は発生が早い利点があるものの、捕食者に狙われやすい欠点がありそうです。
オタマジャクシの密度が低い右岸では、個々のオタマジャクシをじっくり観察できます。
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頭でっかちですけど、後脚の肢芽が生えかけているようです。
同じ池の中でもオタマジャクシの発育の程度が不揃いなのは、複数回に分けて産卵した結果と思われます。
アズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)の幼生ではないかと予想しているのですけど、別種の幼生が混じっている可能性もありそうです。
不定期の観察のため、オタマジャクシの成長記録としては不完全です。
子ガエルへと変態が完了した個体はさっさと水場から上陸するはずですから、発育の遅いオタマジャクシばかりが池に残ることになります。
本当は採集したオタマジャクシを飼育してじっくり観察したいところです。
しかし、オタマジャクシを山中から家まで生きたまま持ち帰るミッションが想像するだけでも大変だ…という言い訳をして二の足を踏んでいます。
今回は温度計を忘れてしまい、池の水温も気温も測っていません。
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