2021/08/24

電線上で居眠り・餌乞い♪するヒヨドリ幼鳥(野鳥)

 

2021年6月中旬・午後17:50〜18:10・くもり
前回の記事:▶ ヒヨドリ幼鳥に巣外給餌しないで焦らす親鳥(野鳥)
電線に止まったヒヨドリHypsipetes amaurotis)幼鳥bを順光のアングルから撮ろうと私が路地裏を移動したら、新たにもう1羽の幼鳥cを発見しました。 
同じ路地を挟んで幼鳥bとは反対側の電線に止まっていました。 
これで計3羽のヒヨドリ幼鳥を住宅地の狭い区域で見つけたことになります。 
巣立ったばかりの幼鳥が互いに離れ離れになってしまったのでしょう。 
分散した複数の幼鳥を同時に世話しないといけない親鳥♀♂は大変そうです。 
親鳥は幼鳥を餌で釣って誘導し、1つの群れにまとめようとしているように見えました。 
あるいは逆に、幼鳥の全滅を避ける対捕食者戦略として、巣立ち直後の上手く飛べない雛はあえて1か所に集まらないようにしているのかな? 
過去には樹上で3羽のヒヨドリ幼鳥が集まっているのを見ています。
関連記事(5年前の撮影)▶ ヒヨドリ幼鳥が樹上に集まり羽繕い


ヒヨドリ幼鳥cはチュ、チュ♪またはピーピー♪と甲高い声で頻りに鳴いています。 
幼鳥の鳴き声は、ヒヨドリらしからぬ可愛らしい可憐な声でした。 
これは親鳥に給餌をねだる鳴き声だと思うのですが、私がこれまで見てきた別種の幼鳥による餌乞いとは異なり、翼を閉じたまま動かしませんでした。 
この点が私には不思議でした。
ヒヨドリの雛は他の多くの鳥よりも未熟な段階で早々に巣立ってしまうので、羽ばたく練習が足りてないのでしょうか? 
今回の幼鳥が止まっている足場の電線が細くて不安定なので、翼を小刻みに動かしたくてもバランスを崩しそうであまり動かせないのかもしれません。 
親鳥に餌をねだる餌乞いというよりも、その前段階として親鳥に自分の位置を知らせて呼び寄せるための鳴き声と考えた方が良さそうです。 
ヒヨドリ幼鳥の鳴き声は小声でもよく通ります。(高音になるほど指向性が高い)

待ちくたびた幼鳥cは、嘴を斜め上に向けた姿勢で目を瞑ってうつらうつらと居眠りを始めました。 
尾羽が短い幼鳥は羽毛を膨らませ、体全体を丸くしています。 
ヒヨドリ成鳥の体型とはまるで違います。
高田勝、叶内 拓哉『いつ寝るの?(福音館のかがくのほん)』によると、
鳥が眠ったままでも枝から落ちないひみつは、足のうしろ側を指先までとおっている腱(すじ)にあります。枝にとまってうずくまると腱がひっぱられ、指も自動的に曲げられるので、しっかり枝をつかんでいられるのです。立ったり歩いたりしているときは腱がゆるんで、指は自由に動きます。(p26より引用)
寝ている間は親鳥が頭上を飛び越えても幼鳥cは気づきません。 
親鳥が近くで鳴く声を聞くと幼鳥cは目を覚まし、辺りをキョロキョロ見渡しながら親鳥に餌乞い♪を再開しました。 

町内を忙しそうにあちこち飛び回っている親鳥がときどき戻って来て近くの電柱の天辺に止まり、幼鳥b,cの様子を見守っています。 
このとき親鳥は嘴に何も餌を咥えていませんでした。 
親鳥は私に対して警戒声を発しなくなりました。 
幼鳥cは背後の親鳥に気づいていません。 

※ 動画編集時に逆光補正を施し、音声は正規化して音量を強制的に上げています。 

ヒヨドリ幼鳥の声紋解析してみる? 



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