2017年10月上旬
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熟したイチジクの果実を食害するオオスズメバチ♀
民家の庭に植栽されたイチジク(無花果)の果樹でオオスズメバチ(Vespa mandarinia japonica)のワーカー♀が熟果に居座っています。
イチジク果頂部のいわゆる「目」と呼ばれる穴に頭を突っ込んで果肉を吸汁しています。
日本の昆虫界では最強のオオスズメバチは満腹になってもこの餌場を独り占めしているようです。(占有行動)
【シーン1】
甘い匂いに誘われたニホンミツバチ(Apis cerana japonica)のワーカー♀が後から飛来すると、オオスズメバチはその場で扇風行動のように翅を軽く震わせました。(@0:23)
威嚇されたニホンミツバチはすぐに逃げ去りました。
オオスズメバチの重低音の羽音を聞かせるだけで、他の昆虫は恐怖で逃げていくのでしょう。
【シーン2】
微小なショウジョウバエ(種名不詳)が飛来した時も熟果上のオオスズメバチ♀は急に向き直って再び軽く扇風行動で威嚇しました。(@2:12)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
余談ですが、日が落ちると夜行性の吸蛾類がイチジク熟果を吸汁しに来るのではないかと予想して、何度か夜回りしてみました。
しかし残念ながら空振りに終わりました。(観察する時間帯の問題かもしれません。)
夜行性のモンスズメバチも来ていませんでした。
昼間は様々なハチ類やハエで賑わっていたイチジク熟果も夜は静まり返っていました。
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