2022年12月中旬・午前11:30頃・晴れ
これまで山林の斜面に立つカラマツの根元に様々な堅果(ミズナラのどんぐり、オニグルミ、クリ)を給餌して、野ネズミ(ノネズミ)が貯食のために持ち去る様子をトレイルカメラで記録してきました。
餌場から堅果を運んで行った野ネズミがときどき左斜面のシシガシラ群落の下に隠れて長居してました。
どうやら巣穴(または隠れ家)がありそうなので、その辺りを探してみることにしました。
シシガシラ(常緑のシダ植物)を掻き分けながら斜面を探すと、野ネズミが食べ残したミズナラ堅果が転がっていました。
コナラシギゾウムシ幼虫による虫食い穴(脱出痕)のあるドングリで、野ネズミが殻を割って中身を食べた後の半分だけが残されていました。
これは以前、私が給餌場に置いたドングリのひとつでしょう。 (カラーペイントで目印をつけておけば良かったですね。)
さらに地面の落ち葉をめくると、すぐ近くに野ネズミの巣口を発見できました。
指を差し込んで探っても、坑道(トンネル)は深そうです。
奥に野ネズミが貯め込んだ堅果類や巣材(断熱材)の落ち葉が詰め込まれているかどうか、巣穴の発掘調査をしたいところです。
迷った挙句、結局諦めました。
私は独学で野ネズミを調べているので、巣穴を掘るのも全く初めてです。
発掘作業のノウハウを知りません。
諦めた理由のひとつは、
掘る道具(移植ゴテ)を何も持ってこなかったからです。
コロナ禍が収まっていないので、野生動物からヒトへの万一の病原体感染(スピルオーバー)を予防するために、ゴム手袋やマスク、ゴーグルなどを着用すべきかも?と土壇場で躊躇してしまいました。
巣穴を暴いてしまうと野ネズミが引っ越してしまい、トレイルカメラに写らなくなってしまうはずです。
それでも今思うと、やはり思い切って棒で掘り返してみるべきでしたね…。
ファイバースコープがあれば、巣穴の中の様子を非侵襲的に撮影することも可能かもしれません。
根雪が積もる前の最後の観察となりました。
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