前回の記事:▶ 地中に巣を掘り土塊を外に捨てるモンスズメバチ♀
2022年6月中旬・午前11:05頃・晴れ
河川敷の地中に掘った巣穴から土塊を咥えて出てくるモンスズメバチ(Vespa crabro)のワーカー♀を動画に撮っていると、ちょっとしたハプニングが起こりました。
巣口の横から蜂が飛び立とうとしたものの、近くに生えたイネ科の草に衝突し、落下してしまいました。
土塊を咥え直して再び地面から離陸を試みても、再び草の葉にぶつかりました。
そそっかしいワーカー♀の搬出シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:23〜)、2度目に衝突した拍子に咥えていた土塊を落としていました。
モンスズメバチ♀はそのまま飛び去り、すぐに空荷で巣穴に戻ってきました。
(個体識別していないので、別個体が帰巣した可能性もあります。)
スズメバチやアシナガバチの仲間では、営巣地の周辺に生えた邪魔な草を刈り取ることが知られていますが、私は未だ実際に観察したことはありません。
巣口の周辺で離着陸の障害となる草をきれいに刈ってしまうと今度は、最大の天敵であるヒトに巣が見つかりやすくなり、駆除されてしまうリスクが高まりそうです。
初期巣の段階では敵から見つかりにくいように雑草をそのままにしておき、ワーカーの個体数が増えてコロニーの防衛力が上がれば 草刈りをするようになるのでしょうか?
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