2021年11月上旬〜中旬
大雨の増水で川岸が侵食されて河畔林のニセアカシア(別名ハリエンジュ)高木が川を跨ぐように倒れると、カワウ(Phalacrocorax carbo hanedae)の群れが新たな止まり木として利用するようになりました。
その長い倒木2本を対岸から5分間隔のインターバル撮影で丸14日間、監視してみました。
トレイルカメラ(無人センサーカメラ)に搭載されているタイムラプス撮影機能がようやく役に立ちました。
暗くなると自動的に赤外線の暗視カメラで撮影し、カワウの目が光って見えます。
高画質の4K動画でお楽しみ下さい。
早過ぎるときはYouTubeの再生速度を落として下さい。
カメラを設置した日の午後は私を警戒してカワウは一斉に飛び去ってしまい、戻って来ませんでした。
カワウは翌日の夜明け前に戻って来ると、左(下流側)の倒木に止まりました。
多数のカワウが同じ倒木にほぼ等間隔で並んで止まると、その体重で倒木がしなり、画角内に上手いこと収まってくれます。
同じような長い倒木が2本並んでいるのに、一方はカワウに人気がありません。
右側(上流側)の倒木は川岸からの倒れ方が中途半端なので、大型の水鳥の止まり木としては斜めで使いにくいのでしょう。
驚いたことに、カワウの群れが昼間だけでなく夜も同じ倒木に止まっていました。
従来の観察からカワウの集団塒 はてっきり別な場所(下流の河畔林)にあると思っていたので、意外な発見でした。
この状態はカワウのコロニーと呼んでも良さそうですが、いつまで続くか分かりません。
ときたま1羽のダイサギ(Ardea alba)も飛来して、長い倒木で休んでいました。
しかし、あまり長居はしません。 (@2:16 - 2:17, 2:21 - 2:23, 2:38, )
初めはカワウに遠慮して右側(上流側)の倒木に止まりましたが、やがてカワウと並んで左側(下流側)の倒木に止まるようになりました。
タイムラプス映像で倒木上の離合集散を見ると、カワウの日周活動が垣間見えました。
朝の短時間だけ全員が止まり木を離れて採餌(川で魚食)に出かけるものの、それ以外は日がな一日、止まり木でのんびり休んでいるようです。
寒くて餌が少ない冬は活動性が低く、ひたすら省エネモードなのかもしれません。
余談ですが、「烏合の衆」の「烏」はウではなくカラスのことらしいです。
風雨が吹き荒れる嵐の日も最低気温が0℃まで下がる日も、トレイルカメラはタフで問題なく作動してくれました。
此岸の木から垂れ下がる蔓が目障りなのは、カメラを設置したときから分かっていたのですけど、高枝バサミが無いと取り除けませんでした。
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