2020年8月中旬・午前11:00頃・晴れ
里山の細い山道を下山中に多数のスキバツリアブ♀(Villa limbata)と出会いました。(標高380m地点)
寄生種が多いということは、自然度が高い環境と言えます。
踏み固められた山道の上を低空で忙しなく飛び回り、頻繁に着陸して腹端を地面に付けています。
これは産卵行動なのでしょうか?
腹端を地面に擦り付けながら少し前進することもありました。
ツリアブの仲間は産卵前に♀が腹端の砂室に砂粒を取り込んで卵を予め砂でまぶしておく習性があるそうです。 (※追記参照)
確かに横から見ると、着陸したとき腹端に砂を取り込んでいるようです。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
▼関連記事(8年前の撮影)
ビロウドツリアブ♀がホバリング飛行しながらお尻を地面にチョンチョンwikipedia英語版でツリアブ科のページを参照すると、イタリアで撮影された同属のツリアブ♀(Villa sp.)による動画が公開されています。
その見事な生態映像では、同じ場所に留まって腹端を地面に何度も擦り付けていました。
今回私が観察したスキバツリアブ♀は頻繁に場所を変えたので、尾端接地行動ではなく産卵行動そのものなのかもしれません。
しかし、私がいくら目を凝らしても寄主となるハナバチ類の巣穴をこの山道に見つけられませんでした。
暑い盛夏には巣口を閉じてしまう種類のハナバチなのかもしれません。
おそらくスキバツリアブ♀は匂いで寄主の巣口を探り当てて産卵し、孵化した幼虫は自力で巣穴に潜り込むのでしょう。
春や秋など季節を変えて探してみれば、この山道に営巣するコハナバチやヒメハナバチの巣穴が見つかるかな?
※【追記】
他の方のブログなどでは「尾端接触行動」と呼んでおられますが、「接触行動」では曖昧なので、「接地行動」と呼ぶことを勝手ながら提唱します。
【追記2】
1年後にハイスピード動画でじっくり記録することに成功しました。
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