2015年5月中旬
田んぼの水入れ前に耕運機(トラクター)が田起こしをしている後をムクドリ(Sturnus cineraceus)の群れがついて歩いています。
これはまさに、長年撮りたいと思っていたオートライシズムと呼ばれる行動です。
平塚市博物館サイトの解説によると、
畑を耕している耕運機の後をムクドリ・ハクセキレイなどがついて歩き、掘り起こされた土の中にいる虫を探していることがあります。
鳥が自分の生活のために、他の動物や人の活動を積極的に利用することを「オートライシズム」と呼んでいます。
以前読んだ本『カラスは街の王様だ』によると”autolycism”の語源は、ギリシャ神話の泥棒の名前(Autolycus:アウトリュコス)に由来するそうです。
労働寄生ではなく、共生の一種です。
興奮した私が横の農道を歩いて近づいたら、撮り始める前に群れのほとんどが飛んで逃げてしまいました。
撮れたのは恐れを知らないこの一羽のみです。
エンジンの騒音をものともせず、掘り返された土の中からミミズらしき虫を捕食していました。
さすがに群れから取り残されて不安になったのか、最後には飛び去りました。
次回はちゃんと群れで耕耘機の後をつける様子を撮りたいものです。
3年後のリベンジ→耕運機を利用して虫を捕食するムクドリの群れ:オートライシズム(野鳥)
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