2023年12月上旬
シーン0:12/4・午後12:59・くもり(@0:00〜)
平地の落葉した二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)が越冬する営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っています。
シーン1:12/9・午前10:47・晴れ(@0:04〜)
♀♂ペアと思われる2頭のホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が明るい午前中に相次いで登場しし、左から右に横切りました。
フサフサした冬毛を身にまとっていることもあり、よく太って見えます。
アナグマの巣口Lに全く興味を示さなくなったということは、いよいよ気温が下がった初冬にはもう虫が捕れなくなった(虫が本格的に冬眠した、あるいは秋に巣口Lの虫を捕り尽くした)のでしょう。
しばらくすると1頭のタヌキが右から戻ってきて、落ち葉を前脚や鼻で軽くかきわけて虫を探しています。
シーン2:12/10・午前11:02・晴れ(@0:49〜)
翌日も昼前にタヌキが単独でやって来ました。
アナグマの巣口Lに忍び寄って匂いを嗅いでいるのは、最近よく出入りしているイタチの残り香を気にしているのかもしれません。
関連記事(同時期の撮影)▶ 初冬にニホンイタチがニホンアナグマの越冬用巣穴で居候を開始?【トレイルカメラ:暗視映像】
何と驚いたことに、このタヌキもそのまま巣穴Lに潜り込みました。
シーン3:12/10・午前11:05(@0:49〜)
約2分45秒後に、タヌキが巣穴Lから外に出て来ました。
頭から入って頭から出てきたということは、トンネル内部は方向転換できるほど広いことを物語っています。
タヌキは巣口Lで身震いして体に付いた土汚れを払い落とすと、のんびりと左へ立ち去りました。
無事に内見できたということは、アナグマもイタチも留守だったようです。
シーン4:12/10・午前11:10(@2:11〜)
同一個体のタヌキが依然としてアナグマのセットをうろついているのでしょうか?
(それとも別個体?)
別アングルで設置した監視カメラがこの時期は不調で全く撮れておらず、前後の状況がよく分かりません。
獣道にしばらく佇んでから、右へゆっくり歩き始めました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
越冬が始まる大事な時期なのに、巣穴Lという物件の所有者が誰なのか、素人目にはますます分からなくなってきました。
巣穴の乗っ取りが行われるのか、それとも複数種が平和に同居(シェア)・居候するのか、興味津々で見守ります。
縄張りを主張するマーキング合戦も特に見られません。
いっそのこと童話の世界のように擬人化して、「お節介なタヌキが近所付き合いでアナグマの家に連日押しかけて挨拶に来ている」と考えたくもなります。
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