2023年3月下旬・午後15:20〜16:15頃・晴れ
雪解けが進む広大な田んぼにコハクチョウ(Cygnus columbianus bewickii)の大群が集まって採食しています。
今回は三脚を立てて最高画質の4K動画で撮影してみました。
大群が刈田のあちこちに散開しているため、どの個体を撮るか目移りしてしまいます。
よく晴れた午後で、地面が露出した田んぼから陽炎が立ち昇っています。
採食中の白鳥にどれだけ近づけるか、どれだけ警戒心が強いか分からなかったので、初めは物陰から隠し撮りしました。
周りに仲間が多ければコハクチョウは結構図太いことが分かり、後半は慎重に近づいて撮影できました。
採食中のコハクチョウは、刈田を歩き回りながら頭を下げて嘴を藁や泥の中に突っ込んで掻き分けています。
おそらく水中の藻や微生物、稲(イネ)の落ち穂などを嘴で濾し取りながら食べているようです。(落ち穂拾い)
藁や泥そのものを食べている訳ではありません。
ときどき雪解け水を嘴ですくって頭を高く上げながら喉に流し込み、水を飲んでいます。
採食しながら泥水状の液状便を勢い良く排泄しました。(@0:31〜)
川や湖沼で塒入りする白鳥の群れにヒトが大量に給餌すると、食べ残しの餌や白鳥の糞で水質が急激に悪化(富栄養化)する問題が生じます。
最近では鳥インフルエンザの蔓延を防ぐためにも、白鳥への給餌を禁止する地域が増えました。
刈田で勝手に飲み食いする白鳥がその場で排泄する分には、そのまま田んぼの肥料となって好都合です。
これだけ至近距離から白鳥の採餌行動を観察できて感激です。
早春の陽光で煌めく水面の反射がコハクチョウの腹面に写り、嘴から水が滴り落ちます。
食事の合間にのんびり羽繕いしています。
黒い水かきのある足でザクザク、ペタペタと残雪を横断し、畦道を乗り越えて隣の雪解け田んぼへ移動します。
※ 映像素材の順番を適当に入れ替えました。
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