2021年8月下旬・午前8:40頃・晴れ
山道を登り始めたばかりの地点でスキバツリアブ♀(Villa limbata)を発見。
砂利道の上を超低空でホバリングしています。
砂利道の上を超低空でホバリングしています。
夏の強い日差しを浴びて、羽ばたく影もはっきり見えます。
着地すると腹端を曲げて地面に擦りつけます。
その間は羽ばたきを止めていました。
ツリアブの仲間は産卵前に♀が腹端の砂室に砂粒を取り込んで卵を予め砂でまぶしておく習性があるらしい。
尾端接地行動を何度も繰り返してから山道の小石の上で少し休み、すぐにまた飛び去りました。
関連記事(1年前の撮影)▶ スキバツリアブ♀:産卵前の尾端接地行動
スキバツリアブ♀の尾端接地行動を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:11〜)
腹端を地面に擦りつけながら体を左右に細かく揺らしていました。
砂地を腹端でグリグリと掘っているようにも見えます。
離陸後は空中で左右の脚を擦り合わせています。
ホバリング中は後脚を腹部よりも高く斜めに上げて飛んでいる姿勢が面白く思いました。
地上スレスレでホバリングすると、小さな砂粒や落ち葉の欠片が吹き飛びます。
1匹の♀が尾端接地行動中に背後から同種の別個体が飛来しました(@4:25)。
交尾を挑まずにそのまま通り過ぎたので、2匹目も♀だと思われます。
同種の♀が集団で集まり尾端接地行動するのかな?
現場は日当たりの良い林縁なので、もしかすると寄主の集団営巣地が近く、寄生性のスキバツリアブ♀にとって産卵適地なのかもしれません。
しかし私にはこの山道でコハナバチ類の集団営巣地を見つけることは出来ませんでした。
※【追記】
諸先輩方のブログなどでは「尾端接触行動」と呼んでおられますが、何に接触するのか曖昧なので、「接地行動」と呼ぶことを勝手ながら提唱します。
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