2019/07/23

水田でタニシを捕食し巣に持ち帰るハシボソガラス(野鳥)



2019年5月中旬


▼前回の記事
ハシボソガラスが水田の畦道でカエルを捕食(野鳥)

水入れが始まった水田の畦道で2羽のハシボソガラスCorvus corone)が少し離れて採食しています。
おそらくこの辺りを縄張りとしている♀♂つがいなのでしょう。


そのうちの1羽が畦の縁の直下でタニシの一種らしき獲物を見つけました。
嘴で殻を壊してから中味を咥えると、その場では飲み込まずに飛び立ちました。
▼関連記事(2年後の撮影)

 雛に給餌するため巣に持ち帰るのでしょうか。
まずは1/5倍速のスローモーションで帰巣?シーンをご覧下さい。
離陸直後に右旋回すると、田んぼの奥に生えているオニグルミの樹上にフワリと着地しました。
畦道に居たもう1羽のハシボソガラスも後を追うように水田の上を低空で飛び、クルミの枝に止まりました。
映像を見直すと、オニグルミの樹幹に多数の枯枝を組み合わせて建造したカラスの巣があるようにも見えます。
撮影時の私は巣の存在に気づきませんでした。

しつこく見ている私を嫌ったカラスが飛んで逃げて、樹上でタニシを落ちついて食べるのかと思っていました。
後日に現場を再訪したときにはクルミの枝に葉が生い茂って巣を見つけられませんでした。
(秋に落葉すれば再び古巣が現れるでしょう。)



カラスの縄張りがしっかりしているのであれば、約3週間前にここの裏手にある河畔林でツルウメモドキの蔓を巣材としてせっせと集めていた♀♂ペアと同じなのではないかと思いました。
▼関連記事
ツルウメモドキの蔓を折って巣材を集めるハシボソガラス♀♂(野鳥)

しかし、あの日に巣材を持ち帰った方角とは明らかに異なります。
その後、この近くの送電塔にもう一つハシボソガラスが作りかけた別な巣を見つけました。
カラスを個体識別できていないので推測でしかありませんが、どうやらこの辺りの田んぼは、複数のつがいが共有する採食地のようです。
つまり、複数のつがいの縄張りが重なり合う地点なのかもしれません。(縄張りの境界?)
もう一つの解釈は、同じ♀♂番が縄張り内に複数の巣を次々に作り、最終的にその一つで本格的に繁殖を始めた、というものです。


0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む