危険な毒蛇ですから、噛まれないよう細心の注意が必要です。
思案した末に、カメラを取り付けた三脚を伸ばして、ヤマカガシ(Rhabdophis tigrinus)が潜む排水溝のトンネルにカメラをそっと差し込んでみました。
スマートな自撮り棒や一脚があれば良かったのですが、ごつい三脚で代用しました。
(本来はこういう時こそGoProの出番なのでしょうね。)
正面から私を見据えていたヤマカガシは、カメラを近づけると顔をゆっくりと引っ込めながら舌を出し入れしました。
鎌首の頸部を膨らませて、エラが張っているように見えます。
これは威嚇の体勢なのでしょう。
シュー♪という溜息のような音を発しましたが、威嚇にしてはとても静かな音です。
鼻の穴や口から息を吐いている音なのでしょうか?
「シュッ、シュッ、シュー♪」とか「シュッ、シュッ♪」「シュー、シュー♪」などと鳴き声?にはバリエーションがあります。
鳴く合間に舌を高速で激しく出し入れして、周囲の様子を油断なく窺っています。
ヤマカガシがそんな鳴き声?を出すとは知らなかったので、新たな発見です。
wikipediaや手元の爬虫類図鑑にもそのような記載はありませんでした。
※ 動画編集時に音声を正規化して、音量を強制的に上げています。
ヤマカガシは頭部をトンネルの奥に引っ込めているのに、尻尾は入口付近に残したままでした。(頭隠して尻隠さず)
動画を撮りながらヤマカガシの尻尾を私が小枝でつついた途端に、反撃してきました。
怒ってカメラに噛みつくかな?と少し心配だったのですが、襲いかかる素振り(ブラフ攻撃)だけでした。
マムシと異なり、ヤマカガシには哺乳類の体温を感じるピット器官がありません。
「シュー♪」という威嚇音が激しくなります。
もう一度ヤマカガシの尻尾を繰り返しつついても、攻撃性が弱いことを実感しました。
今度は頭部上面を見せつけるような姿勢になり、横目でこちらを睨んでいます。
上半身を精一杯に膨らませているようです。
最後はトンネルの奥へと蛇行して逃げて行きました。
私は蛇を捕獲をするスキルが無いので、ここまでにしておきます。
(ヤマカガシは)危険が迫るとコブラのように頭を持ち上げ、頸部を平たくし、頭を揺すったりし、この頸腺を目立たせることで威嚇する[3]。また、それでも相手が怯まない場合、仰向けになり擬死行動を行う[3]。それでも相手が怯まない場合は噛みついたり、相手に毒腺のある頸部をすりつける[3]。性質は一般に大人しいとされているが、中には非常に攻撃的な個体もいるため、注意が必要である。(wikipediaより引用)
擬死行動を見るには、ヤマカガシをもっと追い詰めたり刺激したりして怖がらせないといけないのですね。
こんな危ない真似するヒトはいないと思いますが、くれぐれも自己責任でお願いします。
参考サイト:蛇覚書 ヤマカガシ
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