2015/03/04

熊棚?



2014年11月中旬

山間部の車道から見える急斜面に生えたコナラ高木にツキノワグマによる熊棚らしきものを見つけました。
折れた枝に付いた黄葉が茶色に枯れています。
素人目には本で見た熊棚の写真と似ていると思ったのですけど、どうでしょう?(あまり自信がありません)
わざわざこんなに高い木(喬木)の枝に登るのですかね?(しかも車道から丸見えです)
樹上で採食する野生ツキノワグマの行動を自分の目で観察して熊棚を作る一部始終を見ないことには、フィールドサインの本を何冊読んでも私の性分としていまいち納得できません。


後で思うと、樹幹に残る爪痕の有無を調べに行けば良かったですね。





更に先に進むと道沿いの樹上に枯れ枝の塊を見つけたのですが、これは2つとも鳥の古巣でした。
通い慣れた道なのに、落葉するまで気づかなかったとは不覚です。



【追記】
千葉彬司『北アルプス動物物語―山岳博物館長とウンコロジーと』によると、
 クマは木に登ると、まずたわわに実った枝を引き寄せてドングリの実を食べる。食べ終わった枝葉腕でへし折って自分の尻の下に敷いてしまう。こうすれば実のついていない枝はすべて尻の下ということになるから、まちがって一度食べた枝を引き寄せることはない。その枝は葉がついたままであり、幾重にも重なったものは下から見上げると棚状に見える。そんなところから、北アルプス山麓では通称「クマの棚」、東北地方では「円座」などと呼んでいる。(p45より引用)
個人的には、ここ山形県で円座という呼称は一度も聞いたことがありません。
本で熊棚の解説を読む度に思うのですが、実際にツキノワグマが樹上で採食している(熊棚を作っている)証拠写真などが掲載された本を見た記憶がありません。
ただの想像でもっともらしく書いているだけではないのか?と疑り深い私は意地悪く思ってしまいます。
夜行性で撮影が難しいのですかね?


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