2012/03/29

円網から逃げたヤマオニグモ♀(蜘蛛)



2011年10月上旬

水路沿いの鉄柵に張った垂直円網にヤマオニグモ♀(Araneus uyemurai)がいました。
腹面を向けて下向き占座しています。
甑(こしき)の高さは地上約60cm、円網の直径は約35cm。
枠糸は鉄パイプと下草に固定されています。

このクモは右側の第4歩脚が欠損しています(-R4)。
第3歩脚も左右で長さが違うので(R3<L3)、おそらく再生肢と思われます。
腹面に外雌器と垂体を確認しました。

捕食行動を観察しようと、生き餌のトンボ(マユタテアカネ♀)を網に付けてみたのですが、失敗してしまいました。
網の振動が不自然だったのか、クモが怯えて甑から逃げ出しました。
しばらく待つとヤマオニグモは網の外の鉄パイプ上にしおり糸(命綱)を付けながらゆっくり徘徊します。
しかし警戒して網に戻ってくれません。
網に付けたトンボは観念したのか全く暴れずじっとしています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む

  • マガネアサヒハエトリ♂の徘徊・跳躍16/10/2012 - 0 Comments
  • 早春に台所で発生したノシメマダラメイガ(蛾)成虫23/06/2018 - 0 Comments
  • 晩の水田から飛んで逃げるアオサギ(野鳥)の家族群01/07/2016 - 0 Comments
  • チャイロスズメバチ♀にリンゴを与えてみる20/01/2013 - 0 Comments
  • マサキの落果を採食するヒヨドリ(冬の野鳥)22/05/2021 - 0 Comments