2024年5月中旬・午後15:00頃・晴れ
冬に水を抜いていた田んぼで、今年も田植えに備えて水入れと代掻きが始まりました。
灌漑用水を入れ始めたばかりの田んぼで1羽のハシボソガラス(Corvus corone)が歩き回っています。
やがて、泥の中から太いミミズを嘴で咥えて引っ張り出しました。
右足でミミズを押さえつけながら嘴で引っ張り、千切ろうとしています。
食べる前にミミズ体表のぬめりを取り除こうとしているのか、腸内の泥を取り除こうとしているのかな?
結局、その場でミミズを捕食しました。
ハシボソガラスは首を左右に素早く振って嘴の水気を切ると、再び次の餌を探し歩きます。
すぐにまた別のミミズを発見しました。
水に溺れたミミズは無抵抗でぐったりしていて、暴れません。
カラスは足でミミズを押さえつけながら捕食しました。
きれいに均された畦道にピョンと飛び乗ると、ハシボソガラスは濡れた嘴を足元の地面で拭いました。
身震いしてから、隣の水入れ前の田んぼに移動してしまいました。
じっと見ている私を警戒して、距離を取ったのかもしれません。
水没した田んぼで溺れているミミズを探してハシボソガラスが次々と捕食していることが分かりました。
水田は毎年、灌漑用水によって撹乱を受けるので、氾濫原と同じです。
関連記事(6年前の撮影)▶ 雪解けした畑でミミズを捕食するハシボソガラス(野鳥)
雪解けした畑では土壌が水浸しになってミミズが溺れそうになり、地上に避難してきたところを捕食者に狙われるのでしょう。