2023年5月上旬・午後14:10頃・くもり
平地の池のほとりで啄木鳥がドラミングする音を聞きました。
(映像はここから。)
同一個体なら♂ということになる。
コゲラ♂は朽木を嘴で軽くつついてから、チッチッチッ♪と甲高い声で鳴き出しました。
初めて聞く鳴き声で、カワセミの鳴き声を連想しました。
やがて朽ち木から飛び立つと、私の方へ向かって波状に飛んで来ました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
飛翔シーンを正面から撮れたのは珍しいです。
※ 動画編集時に逆光補正を施しています。
コゲラの鳴き声を声紋解析してみる
いつものように、撮影した動画ファイルから音声パートをWAVファイルとして抽出し、鳴いている部分を切り出してからスペクトログラムを描いてみました。
キキキキキキキキ♪と8回連続で鳴いています。
『日本の野鳥さえずり・地鳴き図鑑』を紐解くと、コゲラのキッキッキッキ♪という鳴き方は地鳴きと分類されていました。
ところが他の資料では、さえずり的な縄張り宣言とされています。
その他:くちばしで幹を叩きコロロロという音を出すドラミング(さえずり的な機能をもつ)
地鳴き:ギィーギィー、とかキッキッキッキと鳴く。 (中略)鳴き声が似ている鳥は特にいない。( p16より引用)
例えば wikipediaでコゲラを調べると、
つがいや家族がいっしょにいることが多く、お互いの確認をするため「ギー、ギー」という声を出す。なわばりの主張や、遠方への自分の位置の伝達、巣立ったヒナが親鳥に給餌をねだるときなどには、「キッキッキ」という強い声を出す。嘴で木を強く連続して叩いて音を出すドラミングも行う。ドラミング音は、アカゲラなどの大型のキツツキに比べ小さく短い場合が多い。バードリサーチニュースの「野鳥生態図鑑」によると、
コゲラもドラミングをするが,多くの場合その音はかなり控えめ(約0.4秒間に10回程度で音も小さい)で,遠くまで届かない.その代わり,キッキッキッキという声を張り上げ,この声は遠くまで聞こえるので,アオゲラのピョーという声と同じようにこの声がドラミングの代わりになわばり宣言などの機能を持っていると考えられる.キッキの声は,強く主張する場合の声で,雛が餌をねだるようなときにも,この声に似た声を出すことがある.
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