前回の記事:▶ 春の河畔林でホンドタヌキが溜め糞場に排便する夜【暗視映像:トレイルカメラ】
河畔林の溜め糞場rvを無人センサーカメラ(トレイルカメラ)で監視しています。
ホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が4夜連続で用を足しに来てくれました。
利用頻度が急に増えたのはどうしてでしょう?
繁殖行動と関係があるのでしょうか?
溜め糞場の下草が生い茂るようになり、安心して用が足せるようになったのかな?
夜行性のタヌキは暗闇で排泄するのに、溜め糞場の周囲の環境に神経質というのも不思議な話です。
シーン1:5/20・午前3:03
冒頭から画面の左下を向いて排便中でした。
鼻面が尖って精悍な顔つきです。
夏毛のたぬきは痩せて見えるようです。
左下に立ち去ると、林床に黒い糞が残されていました。
シーン2:5/21・午前0:02
前夜と同じく左下を向いて脱糞中でした。
溜め糞場の林床から生えたイタドリの茂みの下にタヌキの顔が隠れてしまいました。
排便中のタヌキ目線からはトレイルカメラの赤く光るLEDが見えなくなり、好都合かもしれません。
ところが、左下に立ち去る間際に地面の匂いを嗅いでいたタヌキがふと見上げてトレイルカメラの存在に気づいてしまいました。
トイレを盗撮する隠しカメラの存在を一体どう思っているのか、タヌキに本音を聞いてみたいところです。
シーン3:5/21・午前3:40
珍しく画面右上を向いて排便していました。
排便の方角に個体差があれば面白いのですけど、残念ながら私にはタヌキの個体識別ができていません。
今回は肛門から脱糞する瞬間が撮れていました。
黒くてやや軟便でした。
すっきりしたタヌキは、ニセアカシア立木の奥へ姿を消しました。
※ 実は夜明けにもう1回タヌキが来たのですけど、別の記事に改めて書きます。
シーン4:5/21・午後20:17
画面の右上を向いて排便すると、右上に立ち去りました。
シーン5:5/22・午後20:43
画面の左下を向いて脱糞中に見上げてカメラ目線になりました。
立木の間をすり抜ける手前で振り返り、カメラを気にしながら身震いしました。
やがて立木の奥を右へ立ち去りました。
シーン6:5/23・午後21:04
ペアで行動するタヌキのうち、先導する個体がカメラの前を横切ったのを撮り損ねたようです。
トレイルカメラがようやく起動すると、2頭目が画面の左下から登場しました。
いつもの溜め糞場を跨ぐと、立ち止まって身震いしました。
右上を向いて排便すると、珍しくUターンして来た方へ引き返しました。
シーン7:5/23・午後23:00
珍しく右下を向いて排便中でした。
顔は画角の外で見えません。
そのまま右上へ立ち去り、最後まで顔を見せてくれませんでした。
個体識別できないことには、計何頭のタヌキがこの溜め糞場rvを利用しているのかも分かりません。
登場する時刻も規則性があるようで無いようで、よく分かりません。
実は5/23を最後に、タヌキ達はこの溜め糞場rvでなぜか排便しなくなりました。
【おまけの動画】
理想を言えば、タヌキを一時捕獲してマイクロチップを埋め込み、厳密に個体識別したいところです。
しかし素人には手が出せません。
最近、犬の鼻紋で個体識別できるという話をBBCニュースで知りました。
スマホで飼い犬の鼻を接写すれば個体識別してくれるアプリ(WEBサービス?)があるのだそうです。
タヌキもイヌ科ですから、同じことができるかもしれません。
しかし、野生のタヌキが鼻面をカメラのレンズに近づけてくれるように餌で釣って教え込む必要がありそうです。
"Dog nose prints could help identify missing pets – BBC News"
0 件のコメント:
コメントを投稿