2014/05/22
羽化後に黒化するヤマトゴキブリ♀【微速度撮影】
2014年5月上旬
早朝に飼育容器をチェックすると、残る1匹の終齢幼虫が羽化していました。
今回も羽化の瞬間を撮り損ねてしまい残念無念…。
ヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)の♀は成虫でも短翅です。
羽化したばかりの成虫は複眼以外は純白です。
次第に色素沈着する過程を微速度撮影で記録してみました。
初めは10秒間隔、途中から30秒間隔のインターバル撮影を行いました。
この着色はゴキブリ体内の酵素反応なのだそうです。
昆虫の脱皮後にクチクラのタンニング(tanning,なめし現象)を起させる蛋白性のホルモンはバーシコンと呼ばれ、ゴキブリ類では腹部末端神経節から分泌されるらしい。(『岩波生物学辞典第4版』より)
室温を測り忘れました…。
野外では体が固まっていないことと白く目立つことで、ゴキブリにとって羽化直後は二重に危険ですね。
照明を嫌がって物陰に隠れようとするので、容器内の抜け殻や餌なども全て取り除きました。
脱皮殻を食べたかったかもしれませんけど、撮影のためこれも取り除きました。
抜け殻コレクションがまた一つ増えました♪
早回し映像では翅が最後まで白っぽい状態のままでした。
数日後には全身真っ黒になりました。
方眼紙上で採寸すると成虫♀の体長は21mm。
飼育してきた終齢幼虫は2匹とも夜中(明け方?)に脱皮しました。
2日前に♂が羽化したので、多くの昆虫と同様に雄性先熟なのかもしれません。
得られた成虫の♂♀ペアを同棲させれば、交尾や産卵行動などが観察できそうです。
楽しみ〜♪
驚いたことに、本種の♀はなんと単為生殖も可能らしい!!!
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