2014/04/11
成体に脱皮するマダラスジハエトリ♂【蜘蛛:20倍速映像】
2014年2月中旬・室温19℃
マダラスジハエトリの飼育記録8
数時間前までは普通に静止していたのに、いつの間にかマダラスジハエトリ(Plexippoides annulipedis)が容器内の上部で脱皮を始めていました。
このところ食欲が無いこともあったのですけど、はっきりした形状の脱皮室(住居網)を作らなかったので、全く油断していました。
雪深い野外では住居網に篭った亜成体が樹皮の下などで越冬しているはずです。
一方、この個体は11月中旬に採集して以来、暖かい室内で飼育し生き餌もときどき与えてやったので季節外れに脱皮したのでしょう。
越冬用に作った袋状住居網を私が掃除のために撤去して以来、なぜか全く住居網を作り直しませんでした。
慌てて動画で記録を始めたものの、気づいた時には脱皮プロセスの後半だったようです。
20倍速の早回し映像でご覧下さい。
既に脱ぎ終わった歩脚をときどき動かしています。
腹端だけが未だ抜け殻にくっ付いています。
初めに割れたと思われる頭胸部の抜け殻が容器の底に落ちていました。
腹面(下面)から接写したので、肝心のクモ本体の様子は手前にある脱皮殻の陰に隠れてしまいました。
新しい歩脚のクチクラが充分に固まるのを待って、抜け殻からするりと抜け出しました。
脱皮殻の横に移動し、容器壁面で下向きに静止。
マダラスジハエトリは成体になると体色・紋様に性差がありますが(性的二型)、この個体は♂成体に特有の紋様に変化し、触肢も発達しています。
つまり採集してから今までは♂亜成体だったことが分かりました。
無事に脱皮できて一安心♪
歩脚に欠損などはなく、きれいな状態です。
サランラップの蓋を通して撮影したので、やや不鮮明な映像です。
蓋を外して直接接写したいのは山々でしたが、無防備なクモを驚かせると脱皮に失敗しそうなので我慢しました。
下の写真は自動補正を施したものです。
同じ素材で再生速度を半分に落とした10倍速映像もブログ限定で公開しておきます。
つづく→シリーズ#9
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